ソマリ語国際放送・東京支局を開局
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
ソマリランドの首都ハルゲイサに本社をおく「ホーン・ケーブル・テレビジョン(HCTV)」という
ソマリ語の国際テレビがある。
ソマリランドとソマリアはもちろん、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニア、北アメリカ
中東、東南アジアなど、ソマリ人がいる場所ならほぼどこでも衛星アンテナで見られる
テレビ・ネットワークだ。
今のところ、ハルゲイサ以外では、プントランド(ガロウェ、ボサソ)、ソマリア南部(モガディショ)、ナイロビ、ロンドン、ミネアポリス(アメリカ・ミネソタ州)に支局がある。
で、このほど東京支局が開局された。
業務は、
・日本のニュースや情報をソマリ社会に届ける。
・あらゆるソマリ・エリアで起きている(あるいは過去に起きた)事件や事故などの
映像や画像、その他の情報を日本のマスメディアに提供する。
例えば、海賊、テロ、アル・シャバーブ、飢饉、難民、その他自称の国家元首や武装集団のボスなど。
・ソマリ語と日本語の通訳・翻訳業務
東京支局の構成は次のとおり。
支局長:高野秀行
カメラマン:宮澤信也
レポーター:アブディラフマン・オラド
HCTVのウェブサイトはこれ。
ソマリ語しかないけど、映像は見ることができます。
http://www.hctv.tv/
お問い合わせは、このブログの右側にあるメールアドレスからお願いします。
関連記事
-
-
溝口敦『暴力団』は入門書にして名著
タイトルからして素晴らしい。溝口敦の『暴力団』(新潮新書)。 「暴力団のいま」でもなければ「ヤクザ
-
-
ときに意味もなく文庫解説一覧
別に意味はないが、書いていた原稿が一段落したので、こんなものを作ってみた。 まず拙著の文庫解説
-
-
アブディン作家化大作戦
mixiのトークイベントの翌日、私もただ二日酔いでうなっていたわけでもなくて スーダンの魔術師(?)
-
-
酒さえあればそれでよし
今年の初めから私が「主婦」になったので、 料理も買いものも私の担当である。 地震前はドトールに出勤後
-
-
女帝の出版記念パーティ
滅多に人の出版記念パーティには行かない(呼ばれないともいえる)のだが、 土曜日は特別。 「日本ビル
-
-
熱気ムンムンの概説書
最近、どうにもオーバーキャパシティで、ブログに手が回らない状態が続いている。 一つの原因は対談本を
- PREV :
- ソマリ語翻訳、承ります
- NEXT :
- ゾウ本あらため辺境中毒!



Comment
AGENT: DoCoMo/2.0 N05A(c100;TB;W24H16)
昨日今更ながら「イスラム飲酒紀行」読みました。僕は会議の後に酒を飲み、話の中身をほとんど忘れてしまい随分と難儀したものですが、高野さんは逆に、難儀した後に飲むので苦労を忘れてしまうのではないか、と思いました。ところでアル・シャバーブって何ですか?
AGENT: Mozilla/5.0 (Windows NT 6.0; WOW64) AppleWebKit/535.1 (KHTML, like Gecko) Chrome/14.0.835.202 Safari/535.1
アル・シャバーブとはソマリア南部の大半を支配しているアルカイダ系列のカルト・イスラム武装組織です。
現在のアフガニスタンのタリバンとひじょうによく似ているようですが、
まだ謎に包まれている部分が多いですね。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.1; Trident/4.0; GTB7.1; SLCC2; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729; Media Center PC 6.0; .NET4.0C)
今日、10/17 Amazonから「辺境中毒」が10/20に発売されるとメールが届きました。
楽しみにしています。(本文に関係なくてすみません。関係ありかも?)