未知の未知動物マリンダとは?
公開日:
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最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
右絵:目撃者によるスケッチ。
彗星のごとく、私の前に現れた未知動物「マリンダ」の続報をお伝えするのを忘れていた。
西アフリカのキリン型未知動物「マリンダ」とはなにものか。
すかさずネットで「マリンダ」を検索した人がいたようだが、
絶対にひっかからないはずである。
だって、私が勝手につけた名前なんだから。
マリンダはまだ世界にはまったく知られていない。
へんな言い方だが、「未知の未知動物」なのだ。
マリンダを目撃したのは日本人のSさん。
というか、今のところマリンダをはっきり目撃したのはSさんしかいない。
ウモッカとよく似た展開である。
Sさんがマリンダを目撃したのは今から18年前の1988年1月。
ちょうど私たちがムベンベを探しにコンゴへ出かける直前の時期だ。
彼はパリダカールラリーのドライバーとして西アフリカのモーリタニアとマリの国境付近を走行していた。
そのとき、先行していた車が横転、炎上し、それが引火して小規模な「山火事」を引き起こした。
ラリーの車は火や煙を避けるため右往左往しており、Sさんも同様だった。
そのとき、同じように火事から逃げるように5,6頭の動物が走っていく姿が視界に入った。
距離にして80メートルくらい。
一瞬、キリンかと思ったが、この地域にキリンはおらず、キリンほど首は長くない。
だが、馬よりも一回りか二回りは大きい。
謎の動物の群れはSさんの車の斜め前方を走っていたが、だんだん距離がひらき、
やがて車が木立ちの中に入ってしまったため、視界から消えた。
(つづく)
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う〜ん、、絵はなんだか馬っぽいですね。