*

ダチョウ力

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

J-WAVE「Classy Cafe」という番組の収録。
いつものようにナビゲーターの質問にてきとうに反応してればいいやと思って
企画書もろくに目を通さずに出かけたら、なんと「一人語り」だった。
自分の好きな世界の都市を紹介するというコーナーだが、
ひとりでしゃべらなければいけない。
私が選んだのはチェンマイとベオグラード(セルビア)だったが(2回分収録のため)、
あきれるくらい下手くそなしゃべりになってしまった。
5月10日夜8:20ごろからチェンマイの回がオンエアされる。
収録後、疲れたので恵比寿駅前のエクシオールカフェでついついハイネケンを頼んでしまい、一杯やりながら
最近エンタメノンフ書評家になってしまった東えりかさんから強く推薦された
塚本康浩『ダチョウ力』(朝日新聞出版)を一気読み。
趣味のダチョウ研究が「人類を救う」ことになったという仰天本。
ダチョウ抗体が新型インフルエンザに強烈に威力を発揮するというのだ。
これほどタイムリーな読書も珍しく、堪能した。
ちなみに、私は最初「だちょうか」という本かと思い、「?」だったのだが、
「だちょうりょく」でした。

関連記事

no image

船戸与一は不死身

日本冒険小説協会の内藤陳会長が昨年末に亡くなり、その追悼イベント 「内藤陳帰天大宴会」というものが行

記事を読む

no image

斉藤由貴とギアナ高地

今さらだが、クドカンこと宮藤官九郎脚本のドラマ「我輩は主婦である」を見ている。 斉藤由貴扮する早稲田

記事を読む

no image

え、「謎と真実」?!

学研「ムー」別冊の、こんなムックでインタビューを受けてます。 なんだか、とても懐かしい気持ちになれる

記事を読む

no image

なぜかマレーシア

明日からマレーシアへ一週間ばかり行くことになった。 今、なぜマレーシアなのか?と思われるかもしれない

記事を読む

no image

発売が楽しみ?

『シワ夢』文庫版を出しても、少なくとも女性読者は4人残ってくれることが コメントから判明した。 そ

記事を読む

no image

うなドン

日曜日、和光大学で教えているロバート・リケットさんという人と下北沢で会う。 リケットさんは南三陸のフ

記事を読む

no image

ケープタウンはよいところ

ケープタウンに滞在中。 ここはヨハネスブルグに比べると、空気もきれいだし 治安もいい。 といっても、

記事を読む

no image

こんなことをやってる場合か

重要事が押し迫るほど、人は余計なことをやりたがる。 明日の出発に備え、歯磨き粉と爪きりと電池を買い

記事を読む

no image

たまには手紙で

「朝日新聞」が3月31日より「57年ぶりの紙面大幅リニューアル」され、 その特別記念企画としてタマキ

記事を読む

no image

犬の力

前に評判になったミステリに『犬の力』とか言う本があった。私にはあまり面白くなくて途中で止めて

記事を読む

Comment

  1. せい より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.9) Gecko/2009040821 Firefox/3.0.9 (.NET CLR 3.5.30729)
    > 5月10日夜8:20ごろからチェンマイの回がオンエアされる。
    J-WaveのClassy Cafeは、夜7:00からの番組ですよ!
    http://www.j-wave.co.jp/original/classycafe/

  2. タカノ より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; WOW64; GTB6; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30618)
    えーと、そうですね。
    番組は7:00開始で、私のコーナーは7:20ごろからでした。
    ついでにもう一つ間違いが。
    5月10日はチェンマイではなくセルビアの回です。
    なぜなら早く『メモリークエスト』の宣伝をしたかったから。
    そしてチェンマイの回は、6月か7月だと思います。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年11月
    « 3月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
PAGE TOP ↑