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急性イラン中毒?

公開日: : 最終更新日:2012/07/23 高野秀行の【非】日常模様


イランより帰国した。
たった10日ばかりの短期旅行とは思えないほど、
濃密な旅だった。
ドバイで大阪行きの便に乗り換えたとき、
乗客が日本人だらけになり、私も森もえらく違和感をおぼえた。
「表情がのっぺりしていて、何を考えているかわからん」という気がしたのだ。
中に中東系の人を見かけるとホッとしてしまった。
そのくらい、イランに毒されてしまったってことだ。
自宅に戻って、やっと酒を思う存分飲んでも、
やはり頭の中ではイランがぐるぐる回っている。
(写真)ラシュトというカスピ海沿岸の町の市場で出会ったおっさん。
自分で「サダム(フセイン)だ」と言って、
「ウシシシシ」とだみ声で笑う。

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Comment

  1. komari-ko より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 2.0.50727)
    中東の人を見ると安心するて!(爆笑)
    そうか〜日本人て 無表情のっぺり顔 なんですね。彫り浅いしね。
    でも今から顔は変えられないので、せめて笑い方だけでも変えたいと思います。
    ウシシシシ。

  2. ウーマン18 より:

    AGENT: DoCoMo/2.0 SO702i(c100;TB;W24H12)
    お帰りなさい!
    携帯からでは画像は見れないのですか?ウシシのおじさん見たいのですが…

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    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
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