*

2013年小説ベストワン決定

公開日: : 高野秀行の【非】日常模様

2013.05.07sekiryou
風邪は治ったものの今度は咳がひどく、声もがらがら。
とくに夜になると咳が止まらず苦しい。
朝起きてもぐったり疲れている。

そんなわけで連休中はうちにこもって本を読んでいた。
すごかったのは乙川優三郎『脊梁山脈』(新潮社)である。

冒頭数行読んだだけで「ものがちがう」と思った。
杉江さんも言っていたが、昭和の文士かという文章だ。

登場人物の会話も、あまりに整っていて昔の映画(例えば小津安二郎とか)の台詞のようだが、
そこに強烈なリアリティがある。
自分も戦後まもない頃、汽車で復員しているような錯覚におちいる。

この小説については多くの人が書くだろうから私がとやかく言う必要はない。
ただ、こんな小説を読んでしまうと他の小説がまったく読めなくなる。
自動的に2013年小説ベストワン決定である。

関連記事

no image

パキスタン航空おそるべし

6月23日売りの雑誌「TVBros」は、なぜか人気エアライン・ランキングが特集。 私も頼まれて、「機

記事を読む

no image

10年遊んで暮らした人の話

私が解説を書かせていただいた川上健一『ビトウィン』(集英社文庫)が 発売された(たぶん)。 本来い

記事を読む

no image

2011年個人的ベストテン発表!

2011年はあんまり本が読めなかった。 1月に犬が死んで一時的にペット・ロスになり、それがやっと少し

記事を読む

no image

趣味は「辺境料理」に決定

先日「公募」もした私の「趣味」がやっと決まった。 「辺境料理」である。 私はチェンマ

記事を読む

辺境ドトールで大宴会

土曜日、仕事場である「辺境ドトール」にて受賞祝賀パーティが行われた。 ドトールの常連である高級

記事を読む

no image

幻の国ソマリランド

エチオピアを経て、ソマリアに入った。 ここが今回のほんとうの目的地なのだが、さすがに出発前は言いづら

記事を読む

no image

話題の書

本の雑誌杉江さんの「炎の営業日誌」を見てびっくりした。 http://www.webdoku.jp/

記事を読む

no image

スーダン南部、独立へ

スーダン南部の独立をめぐる住民投票がはじまった。 報道では独立派の圧勝と予測されている。 一体どうな

記事を読む

no image

ima Somaliland desu

Somaliland no shuto Hargaysa ni iru. hoteru no net

記事を読む

no image

高島俊男先生の人生は失敗だったらしい

敬愛する高島俊男先生の新刊『お言葉ですが…別巻⑤ 漢字の慣用音って何だろう?』(連合出版)を読む。相

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

  • 2019年5月
    « 3月    
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
PAGE TOP ↑