友人がちゃんと難民になる
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
フランスへ逃れてから難民申請をしていたルワンダ人の友人から
「やっと正式な難民認定を受けた」という喜びの連絡が入った。
難民と認定されれば定職につけるし家族も呼べるという。
申請してから3年以上、「俺はこれからどうなってしまうんだろう」という愚痴を国際電話で
聞きつづけた私も心底ホッとした。
今、マルセイユに住んでいるが、これからリヨンへ引っ越すという。
理由は「マルセイユはわけのわからない外国人が多くて落ち着かないから」。
どう見ても、彼もその一人なのだが、本人はそう思っていないところが面白い。
まあ、ともかく、よかった。
関連記事
-
-
『腰痛探検家』韓国マンガ版?
韓国語版『腰痛探検家』のレビューは、読者の方々があっという間に正確に翻訳してくれた。 高野本の読者
-
-
魔術的リアリズムのブラジルサッカー
アレックス・ベロス『フチボウ—美しきブラジルの蹴球』(ソニーマガジンズ)は 実に面白い本だった。
-
-
ナカキョーの文庫解説に感激
西芳照『サムライブルーの料理人』(白水社)を読む。 サッカー日本代表専属でワールドカップにも2回帯
-
-
南伸坊氏のカバー完成
来年2月刊に集英社文庫から刊行される新作「異国トーキョー漂流記」(これが正式なタイトルになった)。
-
-
今更アニー・プルーの衝撃
この前、マイクと話していたとき、「アニー・プルーがいい」と言っていた。 私も十年以上も前、まだ早稲
-
-
いわゆる「エア取材」
咳がひどいため医者に行ったところ、「咳喘息」と診断された。 私は小学生の頃喘息でひじょうに苦しんだ
-
-
パレスチナの悲劇は世界の元気か
今日こそアラファトとパレスチナについて辺境的な感想を一言書きたい。 十年ほど前、中国の大連にしばら
-
-
マイク・ノックのニュー・アルバムを試聴してみよう!
オーストラリア・ジャズ界の大御所にして、今でもバリバリ最先端の音楽を作りつづける義兄マイク・ノックが
-
-
イケメンなのか昆虫なのか
新潮社にて、トレイルランの第一人者・鏑木毅氏と対談。 さらっとした長髪とにこやかな笑みがなんとも魅


