*

鬼のミイラと地震予知動物

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

「未確認思考物隊」の仕事は続く。
先週は大分県宇佐市にある「鬼のミイラ」(写真・右)と
「地震予知動物」の開発に情熱を燃やす麻布大学獣医学部の太田光明教授を訪ねる。
鬼のミイラは見てのとおり、「なんだかよくわからん」というのが正直な感想だが、
地震予知動物の研究はものすごく面白かった。
これは今後可能性があるし、
「動物が異常行動を起こしたら地震がくる」というバカバカしいほどの単純さがいい。
太田先生は今のところ、犬とネコでやっているが、
将来的にはイルカ、クジャク、イグアナにも期待しているという。
この3つの動物が地震予知にふさわしい理由はみんな、ちがう。
それぞれどういう理由か、みなさん自分で考えてください。
ただし、この研究は絵で見せづらいのでテレビ的には難しいだろうな。
今回、テレビの限界を折に触れて感じるが
(テレビならではのメリットはあまり感じない)、
これもその一つ。
       ☆         ☆         ☆
明日(11日)から一週間ほどミャンマーに行きます。

関連記事

no image

犬と辺境旅をしてみたい

最近頭がぼやあっとして、ここに書いたかどうかも憶えていないのだが、 7月1日に行う旅の本屋のまどでの

記事を読む

no image

何も知らない

NHK BSの「週刊ブックレビュー」の収録で赤坂のスタジオへ。 夏休み冒険特集とかで、冒険家の大場

記事を読む

no image

トルクメニスタン特集

毎回ディープな特集で楽しませてくれるバンコク発の特殊月刊誌「G-Diary」。 ちょっと遅くなって

記事を読む

no image

連続飲酒は人体に影響がある

このところ、酒の飲み過ぎである。 金曜に日本酒とウィスキーで深酒をし、土曜日は久しぶりに家で晩飯を食

記事を読む

no image

花と兵隊

タイ・ミャンマー国境に今でも住んでいる元日本兵(未帰還兵)を撮った ドキュメンタリー映画「花と兵隊」

記事を読む

no image

ペルシア猫を誰も知らない

イランのクルド人監督バフマン・ゴバディの『ペルシア猫を誰も知らない』を渋谷ユーロスペースで見た。

記事を読む

no image

バングラの名店

私はインド・レストランに入ることができない。 「インド」を感じながらではとても平常心で食事ができない

記事を読む

no image

両国の暴走特急相撲

金曜日。午前中は六本木ヒルズに行き、J-WAVEの番組を収録。 web本の雑誌BOOKSTANDなる

記事を読む

no image

「メモリークエスト」再開

銀座のマガジンハウスに行き、「an an」と「TARZAN」のインタビューを受ける。 両方ともマラ

記事を読む

no image

今こそ難民認定と合コンを!

いまこの瞬間も地震で揺れている。 いつまで続くんだろう、というか地震の巣の上に住んでいるようなものだ

記事を読む

Comment

  1. k.inoue より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.0.04506)
    『未確認思考物体』毎週楽しく拝見しています。
    高野さんはじめ、本多さん、滝沢さんと純粋UMAオタク(?)の方々は、
    潔く清々く、話が本当に楽しいです。
    出来るだけ長く番組が続いてほしいな・・・と思いつつ、
    高野さんが多忙になりすぎるのもどうかな・・・とウダウダ考えている次第でです。
    ミャンマーの現状が気になりますが、楽しいお話をまた聞かせてください。
    お気をつけて!!

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年7月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031  
PAGE TOP ↑