*

春日部がブータンを支配している

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

今回、私が一緒に共同調査(?)を行ったブータン国立生物多様性センターの所長は
本人はロンドンとオーストラリアで博士号をとったインテリ女性で、
お兄さんが国のGNH委員会(説明は面倒なのでしないがブータン政府の中枢機関)のボス、
ご主人が国会議員という超エリート一家のメンバーでもある。
その人はなんと埼玉県春日部に一時、住んでいたことがあるという。
ダンナさんは国会議員になる前、そこから埼玉大学に通っていたそうだ。
春日部といえば、本の雑誌の杉江さんの故郷ではないか。
さっそく杉江さんにそれを報告したらやっぱり、
「日本で春日部出身の国家議員なんかいないのに、ブータンにはいるんですか!」
と驚いていた。
春日部はブータンを支配する闇の組織の拠点なのかもしれない。

不思議なとんがり帽をかぶっているラヤ村の女性たち

関連記事

no image

対談は仕事場でなく家庭で

宮田珠己さんとの対談シリーズ「タカタマ対談」の第5弾を 本の雑誌の杉江さん立会いの下、 関東某所に実

記事を読む

no image

趣味がほしい

毎年のように新年になると「趣味がほしい」と思う。 そう切実に願う理由は二つある。 昔、私の趣

記事を読む

no image

元キャバ嬢&風俗嬢にはかなわなかった

「SPA!」の掲載誌が届いた。 「イスラム飲酒紀行」はかなりトンチキな企画で(文芸誌ではできない)、

記事を読む

no image

「アンダーグラウンド」は私の理想

下高井戸シネマで、エミール・クストリッツァ監督の超名作「アンダーグラウンド」を観る。 この映画を観

記事を読む

no image

『怪獣記』がいよいよ…

トルコの怪獣ジャナワール探しの本がようやく手を離れた。 写真にカラーとモノクロがあり、しかも章ごと

記事を読む

no image

ダメ男子ロマン大作

「人のやらないことをする」がモットーの私は、 これまで盆と正月とGWだけはせっせと働き、 そのほか

記事を読む

no image

友人がちゃんと難民になる

フランスへ逃れてから難民申請をしていたルワンダ人の友人から 「やっと正式な難民認定を受けた」という喜

記事を読む

no image

面白いことは全てに優先する

今日から上智大学の講義。 教室にはぞくぞくと女の子がやってくる。 全部で学生が40人以上、うち男はた

記事を読む

no image

「メモリークエスト」第2部開始!

前代未聞の珍企画「メモリークエスト」がいよいよ第2部に突入した。 一年間で集まった26の依頼のうち、

記事を読む

no image

小説にいちばん近いルポ

 日本に移り住んだ外国人の食生活を追った『移民の宴』。「おとなの週末」で連載したものを大幅に加筆修正

記事を読む

Comment

  1. 杉江@本の雑誌 より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.5; ja-JP-mac; rv:1.9.1.9) Gecko/20100315 Firefox/3.5.9
    私がブータンに行けば、国会議員になれるか、悩んでおります。
    ブータンでは春日部出身者が、日本でいう東大出身者のような
    待遇を受けるのか。ブータン支社設立に向けて社長口説いてます。

  2. LP より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; en-US) AppleWebKit/532.5 (KHTML, like Gecko) Chrome/4.1.249.1064 Safari/532.5
    e-honのもうすぐ出る本の予約を見てたらこんなの見つけました。
    GNH(国民総幸福)だそうです。
    「幸福立国ブータン 小さな国際国家の大きな挑戦」大橋照枝/著 2010年7月中旬発売 
    国民の97%が「幸せ」と答える国ブータン。GNH(国民総幸福)を掲げて積極的に世界に発信する国の姿を総合的に紹介する。
    http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refBook=978-4-560-08087-0&Sza_id=MM

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇のお知らせ

高野さんより、「デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇」のお知らせ

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

→もっと見る

  • 2025年7月
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031  
PAGE TOP ↑