三沢の試合を見よ
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
アフリカに行っている最中、三沢光晴の急死について、
知人や読者の人たちから多数のお知らせメールをいただいた。
気持ちは嬉しいけれど、実際のところ、もしメールが見られる環境ならば
ヤフーニュースも必ず見られるので(ニュースは見られるけどメールチェックはできないというところはある)、
必要はなかった。
さらに、三沢の急死について、話すことは何もない。
何を言っても、言っているそばから「ちがう!」と思ってしまう。
知人のひとりには返信メールで感想を書いてしまったが、
送信直後にひどく後悔した。
言葉にはできないのである。
ただ今日はyou tubeで三沢の過去の映像を見ていた。
三沢、力皇組VS小川、村上組の試合はほんとうに凄かった。
プロレスかセメント(ガチ)かという議論を超えた試合。
まだ見ていない人はぜひ見てほしい。
冥福なんか祈らなくていいから。
関連記事
-
-
溝畑宏とイビツァ・オシム
木村元彦作品読書週間が続いている。 次に読んだのは『溝畑宏の天国と地獄 大分トリニータの15年』(
-
-
いわゆる「エア取材」
咳がひどいため医者に行ったところ、「咳喘息」と診断された。 私は小学生の頃喘息でひじょうに苦しんだ
-
-
モガディショで宮田珠己
ソマリランド&ソマリアでは、いろいろな理由で暇な時間がひじょうに長かった。 とくにソマリアの首都モガ
-
-
ゾウ本あらため辺境中毒!
すっかり忘れていたが、今週の20日(木)に『辺境中毒!』(集英社文庫)が刊行される。 『辺境の旅は
Comment
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)
三沢選手はスキャンダラスなことを起こさなかったので
あまりニュースにはならなかったですね。試合場で生で
観た事もないのですが、週刊ゴングだかプロレスだかで、
「このエルボーで夢と時代をもぎとった!」 というコピーが
印象に残っています。
「若手」だった三沢選手が何回目かの挑戦の末に、当時
無敵を誇ったハンセンから三冠ヘビー級選手権を奪った
試合です。
三沢はエルボーですよ、それも前腕部、人間の一番硬い部位。