なぜか今、コソボ
公開日:
:
最終更新日:2014/10/20
高野秀行の【非】日常模様
突然だが、明日から約2週間、旧ユーゴスラビアのコソボに行くことになった。
といってもコソボだけではなく、その後、モンテネグロを経由して、ボスニアのサラエボへ向かい、
その後はセルビアとの国境地帯を訪ね、
またコソボに戻るという、変なルートを巡る予定。
いちおう取材なのだが、どんな形になるのか、今の段階では皆目わからない。
とりあえず、現地の酒と肴をおさえるのが第一目的。
それから仕事とは無関係だが、ここ2年ほど、私はバルカン音楽にハマっており、
日本で入手可能なCDはほぼ買ってしまい、もう残りが少ない。
今回バルカン各地でCDが存分に手に入るかと思うと、楽しみでならない。
100枚くらいは買い込みたい。
ちなみにさっきYouTubeでコソボ音楽を聴いたら、想像以上によかった。
9拍子の曲があり、トルコの音楽にかなり似ているが、ブルガリアンボイスの要素もあるし、
中東にはない透明感が新鮮。
旧ユーゴのムスリムはふつうに酒を飲むらしく、その辺も心強い。
脳裏にこびりつく納豆を振り払い、ビールと焼酎(ラキヤ)の世界に浸りたい。
関連記事
-
ラジカル佐藤英一先輩逝く
昨日は大阪に行ってきた。 早大探検部で私より2つ上の先輩が心筋梗塞で急逝し、その告別式があったのだ
-
琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。
私の沖縄の友人が統括プロデューサーをしている映画が今日からついに 東京でも公開が始まる。 「琉球カ
-
後輩・角幡唯介が開高健ノンフィクション賞を受賞!
猛暑がつづく中、また難民シェルターに行き、コソヴォ出身のアルバニア人に話を聞く。 おみやげに井浦伊
-
逃亡先としての「辺境」
知人に勧められて、乃南アサの『涙』(新潮文庫)を読んだ。 1964年、東京オリンピックの最中に殺人
-
探検部の仲間、ネパールにて死す
早大探検部時代のほぼ同期で、フリーのテレビディレクターをしていた 古賀美岐さんが28日夕方、ロケ先の
-
ひそやかに『謎の独立国家ソマリランド』完成
2月18日発売の新刊『謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』(本の
-
韓国で高野本バブル?
韓国での翻訳出版の話だが、すでに刊行された『ワセダ三畳青春記』、 それから出版が決定している『幻獣ム
-
世界一の辺境・日本で活動します
ほんとうは4月初めからソマリランド&ソマリアに行く予定だったが、 今回の大震災でキャンセルすることに
- PREV :
- 高野はぐれノンフィクション軍団に新メンバーが加入
- NEXT :
- 善し悪しはわからないけれど。
Comment
毎日、読んでます。札幌で10月角幡さんの講演会がありますがすぐに締め切りになってしまい残念に思ってましたが、私は彼の本もとても好きなので、、失礼承知でご本人にお願いしました(年寄りだからと言って)何と!参加出来る事になりました。本当に早稲田探検部出身の方は、、優しいですね。友人の庵谷君も優しいのです。次作待ってますよ。