アジアの匂い
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
2泊3日で、熊本と鹿児島の高校に講演に行ってきた。
今年が3回目。これまで群馬、新潟、香川、愛媛に行ったことがある。
演題はいちおう「旅は自分を変える」となっているが、
実際にはそんな話はせず、トルコとコンゴの映像を見せて説明するだけ。
つまり、「上映会」とほとんど同じだ。
上映会とちがうのは高校生が私のことなんか全く知らないこと。
授業の一環だからなんだかわからず体育館に集合しているという感じだ。
中には日頃の勉強疲れであろう、眠っている子もいるが、だいたいトルコのカメのシーンと
コンゴのゴリラのシーンでハッと目を覚ます。
他の子たちが爆笑したり驚きの声をあげたりするからだ。
高校講演会で印象的なのは、多くの学校で生徒が体育館の床にべたっと座ること。
千人もの生徒が床にべたっと座っているのは壮観だ。
それを壇上から見るたびに私は「アジアだなあ」と思うのである。
もちろん、学校の生徒も先生もそんなことは夢にも思っていないだろうけど。
(写真は熊本県の私立文徳高校)
関連記事
-
-
探検部映像50年史のお知らせ
早稲田大学探検部50周年映像史が、早稲田祭の期間中に 早大で上映されることになった。 ほとんどNHK
-
-
サッカーファンになる予定
今月からサッカーファンになるべく日夜精進している。 読書もサッカー本。 今読んでいるのはイアン・ホ
-
-
『辺境の旅はゾウにかぎる』
ここで書いたかどうかもう忘れてしまったが、 6月に『辺境の旅はゾウにかぎる』(本の雑誌社)という本
-
-
2010年ノンフィクション・マイベストテン
続いてノンフィクション。 1位〜3位 木村元彦『悪者見参』『誇り』『オシムの言葉』(集英社文庫)
-
-
エンタメ・ノンフの横綱はこの人!
今月号の「本の雑誌」のコラムで、高橋秀実『素晴らしきラジオ体操』(小学館文庫)を紹介した。 秀実さん
-
-
隣の芝生か岡目八目か
小田急沿線の町で、同姓同名の将棋指し・高野秀行五段、噺家の春風亭柳好師匠、その奥方のベーシストRさん
-
-
私にとって最大最後の秘境はアメリカ
webマガジン幻冬舎で依頼募集中の「メモリークエスト2」更新。 新たな依頼になぜか自分のアメリカ音痴
-
-
熱燗プロジェクト敗れたり!
先週の金曜日から日曜日にかけて、 南三陸町にまた行ってきた。 今度はボランティアでなく、月刊「おとな
- PREV :
- 歯ブラシ40本
- NEXT :
- おお、神よ、私は働きたくない
Comment
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)
一読者です
地元紙(南日本新聞)に記事がでてました
写真はあんまりよくなかったけど・・・
母校で講演会とは学生がうらやましいかぎりです。
「あきらめるのはいつでもできる、何でもやればできる」
近くの市立図書館には高野さんの文庫本はたいてい
そろっていますよ。
歓喜した少年がいるはず!
大物が巣立つことを祈ります。
ますますの活躍を期待します。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; InfoPath.2; .NET CLR 2.0.50727)
この格好、女の子はスカートの中身はきにならないのかしら。