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花と兵隊

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

タイ・ミャンマー国境に今でも住んでいる元日本兵(未帰還兵)を撮った
ドキュメンタリー映画「花と兵隊」(松林要樹監督)を渋谷のイメージ・フォーラムで見た。
撮影当時20代の若者だった監督の志は買うが、
正直言って、金を払って見に行くほどのものとは思えない。
驚きがなく、退屈だった。
せっかく若い監督が、自分の祖父と同じ年くらいの元日本兵と対峙しているのだから
その心の揺れや、戸惑い、決意などを描いてほしいところなのに、
結局、いつもの日本ドキュメンタリーと同じように
「あるがままの様子を淡々と撮る芸術映画」に終始していた。
いろんな意味でもったいない。
社会派ならつまらなくてもよしとするドキュメンタリーの風潮はどうにかならないものか。

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    • ああ、またタイヘ行きたい…。 https://t.co/dRZvFBt6OF ReplyRetweetFavorite
    • 結局、これですね。 https://t.co/AYSXZh4hwP ReplyRetweetFavorite
    • 誰もがろう者のことを障害者ともなんとも思っていなかったというから驚き。しかも著者はその由来を17世紀イギリスまで遡る。また、マジョリティが英語と手話のバイリンガルになるという、普通とは逆のパターンになってたことも、言語オタクとして… https://t.co/xz1Vj6TP2e ReplyRetweetFavorite
    • ノーラ・エレン・グロース著『みんなが手話で話した島』(佐野正信訳、ハヤカワノンフィクション文庫)読了。アメリカ東海岸にあるヴィンヤード島では、20世紀初頭まで、ろう者(聴覚障害者)の割合がひじょうに多かったため、聞こえる人もみんな普通に手話で会話をしていた。 ReplyRetweetFavorite
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