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シンプルノットローファー

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


この前読んだ衿沢世衣子『ちづかマップ』が面白かったので、
ひきつづき同じ著者の『シンプルノットローファー』(太田出版)を読む。
女子中高生の学校生活なんて、私にとってはコンゴの狩猟採集民よりも遠い「究極の辺境」だ。
なにしろタイトルの「シンプルノットローファー」からしていったい何を意味するのか
わかならい。
シンプルノットは一重結びだろうと思うが、ザイルの結び方じゃないよな?
でも、これがえらくいい。
著者にはとても豊かな世界観がある。
異文化体験を満喫させてもらった。
       ☆        ☆        ☆
また松戸の難民シェルターに行く。
片道2時間近くかかるので、ほとんど一日仕事だ。
しかも登場する人々はあまりにディープ。
ディープすぎて、私は泥沼にはまっていることに気づいた。
1999年10月に世界を騒がせたバンコク・ミャンマー大使館占拠事件の「実行犯」がいたりして、報道されなかった「真実」を教えてくれるのだが、
そんなことを聞かされて私はどうすればいいのだろう?
また、間違ってしまったかもしれない……。

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    • 「千葉ルー」で思い出したのだが、私の知人は「千葉に何年も住んでいて日本語も話す言語研究者で今は故郷に帰っているルーマニア人」だった。彼女も「千葉ルー」だな。済東鉄腸さんのことを知っているかも。 ReplyRetweetFavorite
    • ハックは奴隷じゃなかったですね。すみません、間違いました。 https://t.co/S39LyxaidJ ReplyRetweetFavorite
    • 斎東さんはもっぱらネットやSNSを利用してルーマニア語を習い、「ひたすら現地で実践」という私の語学とは真逆に見えるが、そのやり方は手に取るようにわかる。ネットを通していながら、斎東さんも「現場主義」なんだと思う。 https://t.co/406lKPRFVW ReplyRetweetFavorite
    • 発売当初からずっと気になっていた話題作、斎東鉄腸著『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、ルーマニア語の小説家になった話』通称「千葉ルー」(左右社)をようやく読んだのだが、予想を上回る興奮と感動にとらえられた。言語と文学をこんな… https://t.co/CbvWvyPHWa ReplyRetweetFavorite
    • 私の誕生日までは待てないですよ笑 7月下旬に出ます。カレンダーは誰か作ってくれる人がいたらいいですね…。 https://t.co/1j0Y7psJYv ReplyRetweetFavorite
    • 『イラク水滸伝』の写真と図版の最終セレクト打ち合わせ、2時間ほどで終わる予定が、なんと10時間もかかってしまった!でもこれで相当いいものになったはず。 ReplyRetweetFavorite
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