タマキングにカヌーを習う
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
先週の金曜日、またしてもタマキング(宮田珠己)と一緒に川へ出かけた。
私は来年初めにメコン川を二ヶ月くらいかけてカヌーで下ろうかと思っているのだが
なんせカヌーをほとんどやったことがないので、
経験者の宮田さんに習おうと思ったのだ。
(写真・右:私にパドルの使い方を指導する宮田コーチ)
行ったのは栃木県から茨城県にかけて流れる那珂川。
初耳だったのだが、「関東一の清流」として有名、
川下りの場所としても有名らしい。
カヌーは「本の雑誌」の杉江さんが二人分貸してくれた。
私たちが下るコースは初心者向けで
「95%撃沈の可能性はない」と宮田・杉江の両コーチが口をそろえていたのに
私は2回もチンして、一度は1キロ近くも流された。
宮田さんも私を救助しようとして気の毒にも一緒に流され、
そんなナイスな二人を観光客が面白そうに見物していた。
目的地では車で先回りしていた杉江さんがカレーを作って待っていてくれた。
川原のカレーはうまかった。
ビールを飲みながら、あたかもメコンを制覇したような充実感で
しばし歓談。
ところで杉江さんはこの日のために有給をとり、
サポートを一人で全部やってくれた。
どうしてここまで我々の面倒を見てくれるのか謎だったが、
帰りに、浦和で彼が強引に「聖地を巡礼しに行きましょう」と
ハンドルを切って埼玉スタジアムに向かったので疑問は氷解した。
そうか、レッズ教の布教活動だったのか。
私はその日の恩義もあるしレッズ教徒の敬虔さに感銘を受けたふりをしていたが、
タマキングは「僕はもしサッカーのサポになるならガンバ大阪だな」と軽く杉江さんをノックアウトしていた。
川下りの技術もさることながら、この冷酷さも学ぶ必要があるかもしれない。
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しっかし、どんだけ仲いいねん、ふたり(大笑)
杉江さんも楽しんでるなあ。羨ましいです。
今度おばちゃんも誘って。