*

衝撃! これがアマゾン時代の私の恋人?!

公開日: : 最終更新日:2013/08/28 高野秀行の【非】日常模様

2013.07.07amazon
ブラジルのアマゾンでフクシマ系移民を探しているらしいドキュメンタリー監督の松林要樹君からメールが来た。
以下、引用。カッコ内は私の注釈。

高野様

いまマナウスに来ています。
べレン→サンタレン間で
宿で発見した
高野さんの巨流アマゾン川を遡れ
読みました。
文庫版あとがきを読みました。

(ガイドブックを書いてほしいと頼まれたのに旅行記を書いてしまったことについて)
「まずいかな」という思いが脳裏をかすめたが、
かすめただけで直撃するには至らなかった
という文章を読んで腹を抱えて爆笑していました。

すると写真のセニョーラが興味を持って話しかけてきました。
そのリブロ(本)は何だと聞かれたので、Não-ficção no Japão(日本のノンフィクション)とこたえました。
なんでそんなに笑うのかと聞かれたので、
ポル語では説明できないのでComédia do Japão(日本のコメディ)と応じていました。
なんでも昔このセニョーラは日本の小説家のナモラーダ(恋人)がいたということでした。
それで、「あの人の本に間違いない」と写真を撮ることになりました。

……って、私のナモラーダがこんな年のわけないだろう!!
そもそもナモラーダなんていなかったしさ。
でも、またブラジル・アマゾンに行って見たい。
松林君、いろいろな誘惑があると思うけど、くれぐれも深みにはまらぬよう。

関連記事

no image

とんだハプニング

やっと仕事の山が峠を越えようとしていたとき、ハプニング。 一昨日の夜中(もしくは昨日の未明)に突然、

記事を読む

no image

ひそやかな花園

友人と午後1時に品川駅高輪口に待ち合わせだったのだが、 こういうときにかぎって30分以上も前に着い

記事を読む

no image

日本最速の作家

台風のなか、八王子にある宮田珠己ことタマキングの仕事場にお邪魔する。 先日は話し足りなかったし、編集

記事を読む

no image

誘拐は困る

アフリカ・中東の紛争地取材の超ベテラン、大津司郎さんに8年ぶりくらいで会う。 もう60歳くらいのはず

記事を読む

no image

トルコで未確認物体を目撃&撮影

昨夜、トルコより帰国した。 すでにお伝えしたように、トルコのワン湖での取材中に、奇妙な物体を目撃、ビ

記事を読む

no image

無料出張上映会&琉球映画

今月から始めた無料出張上映会の第一回が 台東区の施設で行われた。 主催者は旅好きな会社員の人。 その

記事を読む

no image

早稲田についての質問は困る

「早稲田」についての記事をつくっている毎日新聞の記者の人から取材を受ける。 その記者さんの話では、今

記事を読む

no image

『謎の独立国家ソマリランド』PV&オタク本の魔力

『謎の独立国家ソマリランド』発売1カ月を記念して(?)、 プロモーション映像を作った。 http

記事を読む

no image

「酒飲み書店員(中略)大賞」に選ばれた!?

 最近人づてに聞いたのだが、拙著『ワセダ三畳青春記』が「第1回 酒飲み書店員共同企画文庫ベストセラー

記事を読む

no image

タイの黄金のバーミヤン

バンコクから入り、西のラッブリー県というところに行った。 観光客はほぼゼロだが、なぜかバーミヤンみた

記事を読む

Comment

  1. みはら より:

    はじめまして。

     2年くらい前から高野さんの本(イスラム飲酒紀行)をネットで知り、ずっと気になりながらも手に取ることがありませんでした。

     それが、最近、旅先に持参する文庫本を購入しようと書店に行った時に、運良く高野さんの本を思い出して、読み始め、すっかり中毒になっている最中です。めちゃめちゃ面白いです。友人にススメたら彼女もはまりました。
     その後何冊かは図書館で借りていましたが(予約3人目でした)、読み進めると、探検の内容から敬意をはらう意味含め購入しないと失礼だと思い始め大人買いしています。

     今回メールしたのは、昨日(2013.07.07)の日本テレビの「イッテQ」という番組の中で「ガボン」を取材していました。イモトアヤコがジャングルなど現地取材していました。

     で、場所がインドではないのが気になりますが・・・、「ウモッカ」のような魚の写真が出てきました(少なくともワタシにはウモッカに見えてしまいました)
     一瞬の写真なんで質感はわかりませんし、魚の種類もろくに知らないので、おそらく別の魚だと思いますが(まあ当たり前ですよね幻の魚なんですし)、歯といい全体的な雰囲気がワタシのイメージしたウモッカでした!)

     残念ながら魚の名前は覚えていません。
     機会があれば高野さんにもちょっと見ていただきたいと思います。(動画サイトでもチェックしてみてほしいです)

    では、今後もお気をつけて~。
    本が出るのを楽しみに待っています。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年7月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031  
PAGE TOP ↑