斉藤由貴とギアナ高地
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
今さらだが、クドカンこと宮藤官九郎脚本のドラマ「我輩は主婦である」を見ている。
斉藤由貴扮する早稲田在住の主婦に夏目漱石が乗り移ってしまうという
素っ頓狂なストーリーだ。
それにしても斉藤由貴はなつかしい。
若い頃、私はけっこう斉藤由貴が好きで、
テレビの製作会社でバイトをしていたとき、
「斉藤由貴をレポーターにしてギアナ高地に連れて行く」という
クドカン顔負けの素っ頓狂な企画まで立てた。
完全に遊びだったのだが、驚くことに斉藤由貴の事務所から(ちょっと特殊な条件付きながら)
オーケーが出てしまった。
すでに全盛期は過ぎていたから、少し思い切ったことをしたかったのかもしれない。
さらに私は、ギアナ高地に最も詳しく、現地政府の許可関係にも通じているというベネズエラ人の探検家とも電話で話して「協力する」という返事を得た。
あわや本当に「斉藤由貴と一緒にギアナ高地」という究極の辺境旅が実現しかけたのだ。
だがテレビ局(フジだったと思う)の反応がわるく、
呆気なくボツになってしまった。
あれから20年。
斉藤由貴はぽちゃぽちゃのお母さんになり、
漱石になってしまった…。
関連記事
-
-
新しい探検部の部室とゴリラ
第5回目の上映会が早稲田大学の学生会館で行われた。 数年前に建てられたわりと新しい建物だ。 この新
-
-
個人的2011年ミステリ・ベストワンはこれだ!
最近の海外ミステリはとにもかくにも猟奇連続殺人事件が多い。 「サイコパスもの」とでもいうのか。 私
-
-
角幡唯介はノンフィクション界の村上龍
昨日は東北から帰った直後だったせいか、いつになく「正論」を述べてしまった。 現地に一週間ほど行って「
-
-
『謎の独立国家ソマリランド』電子書籍版、ついに発売!
『謎の独立国家ソマリランド』が発売されてから早1年9ヶ月あまり。 ついに満を持して電子書籍
- PREV :
- やせてもかれても私は大家
- NEXT :
- 怪獣ノノゴン、上智に現る!



Comment
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 2.0.50727)
「吾輩(→あれ?こっちの字かな?)は主婦である」ちょうど、小学生の娘が不登校でずっと家にいた時期にやってたので、リアルタイムで見てました。昼ドラとは思えないおもしろさでした。
私も斉藤由貴さん好きです〜。声がいいですよね。
「斉藤由貴と一緒にギアナ高地」見たかったです!