*

いいちこ伝説

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

コピーライターをしている友人夫妻と焼肉を食う。
酒は「いいちこ」のお湯割り。
友人によれば、「いいちこ」は「いいちこ原液」という特殊な原液からできているという。
「ふつうの焼酎にほんのちょっとでも『いいちこ原液』を入れるとその酒は『いいちこ』になる」
彼が九州の焼酎メーカーの仕事をした際、聞いた話だという。
「『いいちこ』が焼酎どん底の時代に焼酎文化を守った」とそのメーカー担当者は言い、
「いいちこ」がいくらでも大量生産できる理由がその「いいちこ原液」だと言ったそうだ。
そして「いいちこ原液」の成分および製造法は極秘中の極秘、とか…。
ほんとうかよ〜というところだが、
「いいちこ」が突出した焼酎であるのはたしか。
私は三日に一度は必ず「いいちこ」を飲むが、すごく旨いというわけでもないのに、
何度飲んでも飽きが来ない。
そんな焼酎はいいちこしかない。
それも謎の「いいちこ原液」のなせるわざなのだろうか。

関連記事

no image

また知り合いがノンフィクション賞を受賞!

小説すばる(10月号)に、開高健ノンフィクション賞の発表が載っていた。 それを見て、たまげてしまった

記事を読む

no image

ドリアン系の作家たち

私が中島義道先生や町田康の本を面白いと書いて、なんだか意外だったようだが、 ほんとうに両方とも好き

記事を読む

no image

大久保小学校に未来をみた

今週も忙しいような、ぼんやりしていたような、なんとも言えない気分のまま過ぎた。 印象に残ったのは、

記事を読む

no image

高野秀行の新刊、続々?!

「高野秀行」の本が続々と出ている。 今度は五段ではなくたしかに私の本なのだが、 韓国語版だ。 すで

記事を読む

no image

「野々村荘」にほんとに復帰

ワセダの「野々村荘」(仮名です、念のため)の部屋が空き、 ちゃぶ台をもって初めて行ってみた。 アパー

記事を読む

no image

エンタメ・ドキュメンタリー

フジTVの『フジテレビ批評』という番組に出演した。 テーマは「エンタメ・ノンフとエンタメ・ドキュメン

記事を読む

no image

スーツでヤブ漕ぎをする人を発見!

読売新聞のインタビュー取材を受けた。 「何か“原点”とか“こだわり”のある場所でインタビューするとい

記事を読む

自殺削減を国策として掲げたいワケ

最近、人に会うと「賞をとって忙しくなったんじゃない?」と言われるが、 実際には賞云々以前に、二

記事を読む

no image

トルコより帰る

 トルコより帰国した。  私の滞在中、トルコ国内でも二度テロがあり、外国人旅行者も犠牲になったよう

記事を読む

no image

草食系夫にも推薦

メディアファクトリーという出版社の編集者より、 森岡正博『草食系男子の恋愛学』という本が送られてき

記事を読む

Comment

  1. タカ より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)
     うーん、コカコーラの原液のような話ですね。

タカ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年4月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑