*

活字野球

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


この前のmixiイベントに月刊「野球小僧」(白夜書房)の編集長が来ており、
その後、野球小僧を4冊送ってくれた。
思わず熟読。
むちゃくちゃ面白い。
こんなに雑誌をむさぼるように読んだのは、20年前に週刊プロレスにハマッていたとき以来だ。
私は正直言ってここ何年も野球をろくに見ていないのだが、この雑誌には現物を見ないでも楽しめる要素がある。
純粋に物語として野球が立ち上がってくる。
ターザン山本編集長時代の週刊プロレスが「活字プロレス」と呼ばれたのにならえば、
「活字野球」と言ったところか。
若い投手がスピードとコントロールのどちらを優先すべきかという問題を追及したら、
「股関節をやわらかくすべし」という、予想外の結論が出たり、
元巨人の地味な選手だが私が好きだった清水隆行の超ロングインタビューを敢行したり、
代打職人の大道選手に「レギュラーになるにはどうしたらいいか」と訊いたりする
爆笑企画「オレに訊くな!特集」があったりとか、
とにかく面白く、仕事にさしつかえること大であった。

関連記事

no image

ペルシア猫を誰も知らない

イランのクルド人監督バフマン・ゴバディの『ペルシア猫を誰も知らない』を渋谷ユーロスペースで見た。

記事を読む

no image

犬と辺境旅をしてみたい

最近頭がぼやあっとして、ここに書いたかどうかも憶えていないのだが、 7月1日に行う旅の本屋のまどでの

記事を読む

no image

an anとミャンマー

お待ちかね、「an an」に登場した。 しかも「永久保存版」と記されている。 美人レシピ142だそ

記事を読む

no image

「クロ高」英語版届く!

私が熱狂的な「クロ高」ファンだということは意外に知られていない。 クロ高とは、少年マガジンで連載し

記事を読む

no image

太平洋もインド洋も波高し

 私の「ビルマ・アヘン王国潜入記」英語版"The Shore beyond Good and Evi

記事を読む

no image

本当の日本の辺境紀行

 角田光代『八日目の蝉』(中公文庫)はひじょうに面白い小説だったが、正直言って不倫だとか愛人の子をさ

記事を読む

no image

アスクル人、カンヌを制す!?

『アスクル』に登場している沖縄の映画プロデューサーの井手君が上京、またうちに泊まっている。 毎晩、真

記事を読む

no image

芳醇そば焼酎 みんがらーば

高田馬場のミャンマー料理屋「ミンガラバー」で、 ノンフィクション作家の西牟田靖君とまだ新婚の奥さん

記事を読む

no image

幻の旅人、復活!

「旅行人」2010年上期号が届いたので、じっくり読む。 いつにもまして、マニアックな現地情報と美し

記事を読む

no image

入管が素晴らしかった件

木曜日、アブにつき合ってアメリカ大使館へビザを申請に行った。 車両内でアブとはぐれてしまった満員電車

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年10月
    « 3月    
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031  
PAGE TOP ↑