ミャンマーでまた政変?!
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
さあ、「ビルマロード」へ行くぞ!と気合を入れ、さらに今年末には「イラワジ河ほぼ全流下りをやるぞ!」とテンションをあげたとたん、「ミャンマーでまた政変が起きた」というニュースが舞い込んできた。
まだ、確認はとれていないが、前回、キン・ニュン首相ら軍情報部一派を粛清した連中が仲間割れを起こし、ナンバー2のマウン・エーという実力者が自宅軟禁になっているという。
他にも、党の第一書記や首相という要職にある人々が相次いで失脚した模様だ。
さすがはミャンマーだ。
私は以前より「ミャンマー=江戸時代」説を唱えていたが、時代をさらにさかのぼり、下克上の戦国時代に戻っていきそうである。
有力者がみんな消えてしまい、これからいったいどうするんだろう?
残ったのはよぼよぼのナンバー1だけである。
…なんて、感心している場合じゃない。
私が行けなくなるじゃないか!
どうしてくれるんだ?!
まあ、中国やタイが無関心を装っているし、このまま「別にたいしたことはない。今までどおりミャンマーは発展し続けています」というフリをする可能性もあるし、それを期待するしかない。
ミャンマーという国は、ほんとうにこれからどうなってしまうのか、まったくわからない。
いちばん大変なのは、もちろん国民なのだが…
関連記事
-
-
シワユメは絶版ではなかった
また、とんでもない間違いをしてしまった。 去年の暮れあたり、『世界のシワに夢を見ろ!』(小
-
-
銀河ヒッチハイク・ガイド
「しばらく新刊を断ち、家にある未読の本を読もう」という“新刊ラマダン”をやっていたが、実はユーフ
-
-
こんなことをやってる場合か
重要事が押し迫るほど、人は余計なことをやりたがる。 明日の出発に備え、歯磨き粉と爪きりと電池を買い
-
-
次のクレイジージャーニーはこの人だ!
世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている人なのか説明できない」という人
-
-
歴史は水で割るべからず
ゲストハウスのそばのソイ(路地)で、カバーにムエタイのポスターをびっしり貼った屋台を見かけた。
-
-
ナカキョー、直木賞を受賞
私が前々から熱烈に推薦するナカキョーこと中島京子さんが 『小さいおうち』(文藝春秋)で直木賞を受賞
-
-
新年あけましておめでとうございます
昨年の出版界は、一般社会に輪をかけた未曾有の大不況だったようである。 その影響は直接間接に私のところ