ちづかマップ
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
ふとしたきっかけで、衿沢世衣子の「ちづかマップ」(太田出版)というマンガを読む。
昔の知り合いだが今は居場所がわからない人や、昔どこかの店で見かけた絵など、他人にとってはどうでもいいが自分にとっては今もひじょうに気になる人やモノを、本人に代わって探す
女の子の話。
…って、これ、「メモリークエスト」じゃん!
読みながら、メモリークエストの楽しさを思い出す。
残念ながらあまり評価はされなかったし、続編をやるという話も立ち消えになっているが。
☆ ☆ ☆
夜はビールのあと、白ワインを水のように飲みながら
「炎のジプシーブラス 地図にない国から」というドキュメンタリー映画のDVDを見る。
ルーマニアのド田舎に住むジプシーのミュージシャンたち(でも凄腕)が
ドイツ人に見出されて、世界的にメジャーになっていく様子を追ったもの。
「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の東欧版ともいえる。
音楽はすばらしい。
クストリッツァの名画「アンダーグラウンド」に使われていたのと同じ曲がいくつも
演奏されていた。
てっきりノースモーキング・オーケストラのオリジナルと思っていたが、
東欧ジプシーの定番だったのか。
でも東欧のジプシー音楽はなんて心地よいんだろう。
気持ちよすぎて(酔っ払って)映画の途中で爆睡。
気づいたら明け方だった。
関連記事
-
-
アフリカの奇跡!?(1)
先日刊行した『異国トーキョー漂流記』に関して、奇遇としか言いようのない出来事があった。 本書では
-
-
魅惑のロシアン・クリスマス
先週末はロシアン・クリスマスを堪能した。 ロシア正教はグレゴリウス暦でなく、もっと古いユリウス暦を使
-
-
「イエティは現実だ」
長らく待っていたブータン行きがやっと決定した。 来週の14日(水)に出発となった。 期間は約一ヵ月半
-
-
ソマリランドで今、話題になってること
今、やっと日本でもソマリアの飢饉がニュースになってきたようだ。 では、こっちではどうかというと、ほ
-
-
タイの黄金のバーミヤン
バンコクから入り、西のラッブリー県というところに行った。 観光客はほぼゼロだが、なぜかバーミヤンみた
-
-
一度は行って見たい国
渋谷のトルコ料理店で若いユニークな女性2名と飯を食った。 一人は昨年まで大学院でアフリカのエリトリア
-
-
ダーティな本気はピュアなのか
斉藤一九馬『歓喜の歌は響くのか 永大産業サッカー部 総武3年目の天皇杯決勝』(角川文庫)を読んだ。
-
-
イランの料理をみくびっていた
日曜日、「おとなの週末」で連載開始する「移民の宴」の第2回取材で、 イラン人のベリーダンサー、ミーナ
- PREV :
- 火群のごとく
- NEXT :
- ふがいない僕は空を見た