豚はいらねえだろ
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様

「小説すばる」(4月号)の平山夢明と本谷有希子の対談がめっぽう面白い。
本谷さんはごく普通だが、平山さんが常軌を逸している。
彼はメディアに出るときはたいがい「怖い話」をするが、実際にはどんな話でも
異常におもしろい。
ここでは「お金」にまつわる話であったが、私がいちばん受けたのは
「お金もいらない、プレゼントもいらないっていう即身仏みたいな女も、いったんブランドものをあげたらチャクラが開いて何でもほしがるようになった」(要約)というところ。
「一度チャクラが開いちゃうと、もう駄目なわけ。レストランも高いところじゃなきゃ嫌、服もブランド、ホテルに泊まりたいの、ヘリコプターがほしいだの、豚が飼いたいだの。
いらねえだろ、豚は」
って、最後の「豚」は、ウチザワ副部長のことじゃん。
あの人も実はチャクラが開いていたのか?
関連記事
-
-
『異国トーキョー漂流記』新装版
『異国トーキョー漂流記』(集英社文庫)が今年のナツイチ(集英社文庫の夏の百冊)に 入るにあたり、カ
-
-
モガディショで宮田珠己
ソマリランド&ソマリアでは、いろいろな理由で暇な時間がひじょうに長かった。 とくにソマリアの首都モガ
-
-
「間違う力」と「巻き込まれる力」
話すと長くなるが、成り行きで、ソマリランドの新聞に日本の中古車輸出会社の広告を載せるという仕事をやっ
-
-
プレステの取材を受けた途端こうなった
火曜日、プレイステーション関係の媒体にインタビューを受けた。 インタビュアー(編集者)の人にいつ頃出
-
-
陳会長の誕生パーティで動転する
日本冒険作家協会の内藤陳会長の誕生日パーティがあるから来ないかと友人に誘われ、行ってみた。 陳会長は
-
-
元「たま」の石川浩司氏とトークイベントのお知らせ
元「たま」のランニングこと石川浩司氏とイベントを行うことになりました。 前に何度もイベントを企
- PREV :
- 名画と辺境
- NEXT :
- あの素晴らしい旅行記をもう一度


