スーダン南部、独立へ
公開日:
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最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
スーダン南部の独立をめぐる住民投票がはじまった。
報道では独立派の圧勝と予測されている。
一体どうなるんだろう。
ほんとうにスーダンは南北二つに分かれるのか。
分かれたら南部の人たちは喜ぶだろう。
今までさんざん苦渋をなめてきたから。
でもダルフールなど、他にも「北」もしくは「首都ハルツーム」の支配を嫌って
揉めている地域がある。
そこの人たちもきっと独立したいと言い出すだろう。
そして、他のアフリカ諸国。
どの国も民族問題を抱えている。
独立を願う民族、部族がいる。
でもいったん独立を許せば、あとは歯止めが効かなくなる—。
そういう理由で、アフリカでは分離独立は長らくタブーだった。
欧米諸国も許さなかった。
もしスーダン南部が独立すればそのタブーが一気に崩れる。
たとえばソマリランドの独立を否定するのも困難になる。
スーダン南部はパンドラの箱を開けることになるのか。
それとも「北」が実力すなわち武力でそれを阻止するのか。
いま、アフリカで大変なことが起きようとしている…。
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リファレンダムの行方が気になるところです。アルジャジーラでは去年末から特集くんでましたけど、BBCやSKYなどのメジャーなとこでもここにきて本本格的にニュースで取り上げられるようになりましたね。パンドラのBOXとはまさにそうですよね。
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ソ連崩壊の余波というかドサクサでエリトリアが独立したときに、他もさっさと独立していればよかったのにあれから20年ですか。
パンドラの箱って言っても、アフリカでは今まで常にどこかで内戦があったわけだからあまり変わらない気もするけど、それがさらに激化するのかな。
植民地の区域分けの理不尽さの後遺症だし、それを克服しない限りは解決しない気もするけど。
ハウサみたいにいくつもの国にまたがっている民族はどうなるんだろうなぁ。ソマリ人みたいに統一国家があっても放棄してしまう例もあるし。アフリカは戦国時代に突入するんでしょうか。