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Googleにみる、結局会社の問題って「コミュニケーション」なんだな…という話。

今日のGunosy(グノシー)の中に、とても興味深い記事がありました。

※ Gunosyは、TwitterやFacebookでの行動(投稿やコメント、いいね!など)を自動解析し、その人に最適であろうニュースを毎日配信してくれるサービスです。

データの鬼、Googleが解析した「よい上司を製造する8つの条件」
(DNA Daily News Agency)

泣く子もだまる、インターネット界の巨人Google。違反事項のあるページがGoogleの検索から外されることを「グーグル八分」というらしい。。。

Googleは、検索エンジンはいうに及ばず、地図やメール、Youtube、カレンダー、翻訳など、さまざまなサービスを無料で提供しているインターネット界の巨人です。

そのGoogle社の会社情報には「Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。」とあります。

 

「よい上司とは?」というテーマは、Googleに限らず、世界中のビジネスシーンで話題に上ることだと思います。

ところが、世界一デキる社員が集まった、世界一ユニークで自由な社内環境をもつGoogle社であっても、彼らを束ねるマネージメントの違いによって、チームの実績に隔たりが出てしまうことが問題となりました。

デキる上司とはいったい何なのか?

その答えを出すために、彼らがとった行動は、実にGoogleらしいものでした。

自前の技術力と開発力をフル活用し、「Project Oxygen」という人事評価プログラムをスタートさせたのです。

社員1万人以上に対して、それぞれ100項目以上の調査を行い、それらをデータ解析。Googleにとって、データの整理と分析はお家芸です。しかも、解析メソッドまで自社開発し、解析まで1年をかけるという徹底ぶりでした。

そこで出てきた答えが、これまた衝撃的だったのです……。

 

詳しくは記事を読んでいただくとして、私が思ったのは

1)コミュニケーションは思っている以上に重要

2)人との関わり方は互いに共通認識を持っていたほうがよい

ということでした。

コンピューターを駆使して、世界中のソースをデータ化しているGoogle社であっても、そこで働いているのは人間です。コミュニケーションのツールとして、メールやSNS、電話などを使っていても、基本のインターフェースは「人」。

互いの意志を確認し、疎通するには、言葉や文字のほか、絵や写真、身振り手振り、声の抑揚などを使うしかありません。それでも言外の感情や思考などは完全に伝えることは難しく、しばしすれ違いが起こります。

すれ違いは、メンバーに反目をもたらしたり、互いにサポートし合う意識を半減させたり、プロジェクトに対する意欲をそいだりと、マイナスに作用していきます。

もちろん、その逆であれば、すべてプラスに作用していくはずです。

とはいえ、人は相性などもありますので、それゆえコミュニケーションは難しいのですが。。。

できる上司の条件とは……。

そこで、(2)のように、ある程度、コミュケーションについて明示化して、互いに共有するということも必要などのだと思いました。

例えば、先の解析結果の3番目の条件に

「チームメンバーの成功やよい生活に対し、意欲的であると伝えること」

4番目には

「チームを後押し、細かいマネジメント(micromanage)はしないこと」

とあるんですが、まず上司がそういうスタンスであることを部下が認識していないと、齟齬が生まれる可能性が高いなと思いました。特に、今まで否定的で細かい上司のもとで働いていた社員にとっては、「本当だろうか?」と疑ってかかるクセがついているので、リハビリが必要になりそうです。

ということで、インターネット界の覇者、Googleであっても、人と人が働いて価値を生み出す企業体である以上、人にまつわる問題からは避けて通れないわけですから、「よい上司の条件」というものは、どの企業にも、当てはまる事柄かもしれません。

 

このブログのイラストは「かわいいフリー素材集 いらすとや」さんからお借りしました。

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