マンガ「ムベンベ」と単行本「しわゆめ」
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
秋田書店へ行き、同社「ヤングチャンピオン」誌で、7月から連載開始の漫画「ムベンベ」の第一話・生原稿を見せてもらう。
作画はかつて「キャスト」という釣りマンガを描いたことのある、江口賢一氏。
ひじょうに絵がうまい人で、ジャングルの描写も真に迫っている。
11人のメンバーを描きわけるという、最近の漫画家にはなかなかできない芸当もやってのけている。
第一話は原作にかなり忠実。第二話から少し逸脱していくらしいが、それもまた楽しみである。
夜は、私が同誌で連載中のコラム「世界のシワで夢を見ろ!」(通称「しわゆめ」)で、カットを描いてくれている漫画家・佐渡川準氏と飲む。
佐渡川氏は週刊少年チャンピオンで「無敵看板娘」という人気マンガを連載中の売れっ子だ。もっとも、ギャグとかわいさで迫る作品とはちがい、本人は無骨な空手家というのがおもしろかった。
「しわゆめ」は、7月下旬に小学館から単行本化されることが決まっているが、カバーイラストを佐渡川氏が描き下ろしてくれることになった。
ありがたいことだ。
関連記事
-
-
略して『みらぶ~』!
『未来国家ブータン』の3刷りが届いた。こんな表紙である。すげ~なあ。 本書を「みらぶ~」と命名
-
-
カルトにムックはよく似合う
紹介が大幅に遅れて申し訳ないのだが、「偏愛!! カルト・コミック100」(洋泉社ムック)という面白い
-
-
本当の日本の辺境紀行
角田光代『八日目の蝉』(中公文庫)はひじょうに面白い小説だったが、正直言って不倫だとか愛人の子をさ
-
-
酒にふりまわされる人生
この十数年で飲んだ大量の酒がついに体の飽和量に達してしまったのか、 まったく酒を飲む気にならず、なん
-
-
ソマリ娘、二十歳の新春
正月に八王子の実家で振り袖を着たソマリ娘のサミラ。
-
-
人生に生きる価値はない
これまでにも『ぼくは偏食人間』や『狂人三歩前』など、 笑える奇書を連発している中島義道先生の新作は
-
-
落語界の奇才、小説もいけるのか!
春風亭昇太がリーダー役を務める創作話芸アソーシエーション、略してSWA。 私は昇太さんの独演会も好き
-
-
人間失格+坊ちゃん=三畳記
「SPA!」のインタビュー記事「エッジな人々」が掲載される。 「見ましたよ、エッチな人々!」と何人か
- PREV :
- 「ワセダ三畳記」が増刷!
- NEXT :
- お返事できずすいません。
Comment
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)
しつもーん!
なぜ「しわゆめ」は秋田書店でもなく、集英社でもなく、小学館なんですか?
まあA書店より、S英社より、S学館の方が売れる気はしますが・・・
しつもーん、2!
ムベンベのマンガは、江口ひさし氏では、ないんですね。
あ、大変失礼しました。
佐渡川氏のイラストはとっても面白く、オレも大好きです。
ぜひ単行本の本文イラストにも載せて欲しいです。
ところで、「ムベンベ」のマンガで、
もしオレが酔っ払って芸をするシーンがあるのなら、
身をもって訴える究極のエコロジー芸!
「焼畑農業」
をやって欲しいっす。
そうすれば12R決定!
「バトルロワイアル」と肩を並べるぞ!
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)
祝! 「しわゆめ」単行本化。
楽しみにしております。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)
ところで、早大探検部のT先輩はS英社に就職し、
週刊マーガレットの編集者になった。
そして「金曜日の玉手箱」という読者欄の担当となったのだ。
(マーガレットは金曜発売だった)
「金曜日の玉手箱」
略して「キン○マ」。
T先輩は「キ○タマ」の担当となったのだ。
さぞ、イヤだったろうなあ。
あ、それからオレは「金太の大冒険」を、
全部、歌えます。