*

発売が悲しい

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

まる一日かけて、『世界のシワに夢を見ろ!』(小学館文庫で1月8日発売予定)の
校正と、「文庫あとがき」を書く。
単行本にあった漫画のイラストとゴシックの太字を排したら、
予想通り、ひじょうにすっきりした。
単行本未収録を6篇追加し、「文庫追記」も原稿用紙50枚くらい書いたうえ、
章立ても完全に変えたので、
一見すると、まるで別の本に見えるかもしれない。
控えめに見ても単行本の倍は面白くなっているだろう。
が。
久しぶりに熟読したが、この本、ほんとに下ネタが多い。
ついに「初体験話」も入れちゃったしなあ。
下ネタでなければ、ウジがわいたとかゲロ吐いたとか、
まさに「エロ・グロ・ナンセンス」の世界。
我ながら、このアナーキーさには呆れてしまう。
ディープなものを好む男性読者は多少増えるかもしれないが、
女性読者は激減する可能性がある。
でもときどき私が「沢木耕太郎風のナイスガイ」と勘違いしている女性もいるから
誤解をとくいい機会かもしれない。
発売が楽しみであり、悲しくもあるという不思議な本である。

関連記事

no image

エチオピアへ

突然ながら、6月1日より30日まで一ヵ月間、 アフリカ方面に出かけることした。 行き先は未定だが、と

記事を読む

no image

日本人はサッカーをビルマ人から学んだ

二週間前くらいだろうか、電車に乗っていたら突然、啓示が下りた。 「スローに生きよ」 そういう声が聞こ

記事を読む

no image

誘拐は困る

アフリカ・中東の紛争地取材の超ベテラン、大津司郎さんに8年ぶりくらいで会う。 もう60歳くらいのはず

記事を読む

no image

無性に

http://www.webdoku.jp/suttoko/ 宮田珠己の「スットコランド日記」は、後

記事を読む

no image

カレセン・アジアン・ミステリ

 「カレセン」のつづき。  カレセン先生が事件を解決するというなんとも渋いミステリを発見した。 コ

記事を読む

no image

驚愕必至!

「おとなの週末」5月号が発売された。 この雑誌は実に読み応えがあるのだが、私がいちばん気に入ってい

記事を読む

no image

朝鮮名探偵

amazonはよく勝手にお勧めをしてくる。 特によくお勧めされるのは高野秀行の本だ。 私が人に配る

記事を読む

no image

びっくり!

 昨年11月に何度か上映会を行ったが、そのときこのブログを通じて、 私に直接「上映会を見たい」とメー

記事を読む

no image

イランの料理をみくびっていた

日曜日、「おとなの週末」で連載開始する「移民の宴」の第2回取材で、 イラン人のベリーダンサー、ミーナ

記事を読む

no image

謎の猿人ナトゥー

作家の古処誠二さんが、「藤岡弘の最高傑作」と絶賛するミャンマーで猿人ナトゥーを追う DVDを本当に送

記事を読む

Comment

  1. より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.3) Gecko/2008092417 Firefox/3.0.3
    とても楽しみです。
    単行本も買って読んだけど、未収録分と文庫追記があるなんて嬉しいです。
    1月が待ち遠しいです☆

  2. ねこ より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 2.0.50727)
    はじめまして。
    私は女性ですが、非常に楽しみに待っております。
    昨日家の近所の本屋で、「ワセダ三畳」のポップがはがれ
    「人間失格」の下敷きにされていたので、
    ちゃんと貼り直しておきました。
    高野ファンとして草の根レベルの布教(?)活動をがんばっています。

  3. 昼寝カワウソ より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.9.0.3) Gecko/2008092417 Firefox/3.0.3
    はじめまして。
    私も女性です。「初体験話」とは、宮田さんとの対談で話されていた、奥地でのアレですね。あのときは、話の内容そのものよりも、それを公の場で暴露された高野さんの度胸に驚くばかりでした。
    活字になさったとは、誠に豪胆。じっくり読ませていただきます。

  4. minaxi より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.0.04506)
    ウジが平気な高野さんがうらやましい。
    ていうか、どうして女性ばかりで盛り上がってるの?

  5. komari-ko より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0)
    この本のマンガとゴシック文字!消えてよかった!
    蛇足を取ったばかりか、追記まであるなんてもう!うれしい!
    女性読者も減りそうになくてよかったですね。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

PREV :
熊の爪跡
NEXT :
惜しい!
no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年7月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031  
PAGE TOP ↑