*

間違えてしまった…

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

「ミャンマーの柳生一族」が予想以上に好評だ。
あんなトンチキな本、誰が読むんだろうと他人事のように思っていたが、
「読売」に続いて「朝日」の書評(4月18日夕刊)でも取り上げられた。
文庫がそういう扱いを受けるのは珍しい。
ミャンマー通の人たちやミャンマーの専門家からもおおむね好評でホッとした。
基本的なところで大間違いはしてないらしい。
だが、細かいところで2つミスをしてしまったのを指摘された。
一つは、アウン・サン家康の日本名を「緬田紋次」と書いてしまった。
ほんとうは「面田紋次」だ。
知っていながら、なぜか勘違いをしてしまった…。まったく面目ない。
それから、もう一つ、マンダレーで泊った高級ホテルは、「マンダレーヒルパレス」ではなく、「マンダレーヒルリゾート」だった。
こちらもお詫びして訂正します。
もし重版がかかれば直せるかもしれないので、みなさん、どんどん買ってくださいね。
(写真は、仏の慈悲にすがり、これまでの悪行を水に流そうとする船戸与一:ヤンゴンのシュエダゴンパゴダにて)

関連記事

no image

島国チャイニーズと沖縄系ブラジル人

読了してから時間が経ってしまったが、野村進『島国チャイニーズ』(講談社)は 万人にお勧めの良書であ

記事を読む

no image

サッカーの合間に

井田徹治『生物多様性とは何か』(岩波新書)を読む。 新聞記者だけあって、著者はかなりよく整理して書

記事を読む

no image

たまには手紙で

「朝日新聞」が3月31日より「57年ぶりの紙面大幅リニューアル」され、 その特別記念企画としてタマキ

記事を読む

no image

電話で追及される

ルワンダ人の友人、カレラから電話がかかってきた。 以前、私が環境NGOを手伝っていたとき、ルワンダの

記事を読む

no image

どっちなんだ、奥泉光?

奥泉山登山、2回目は本屋大賞で5位にもなった『シューマンの指』(講談社)。 前回とはうって代わり、

記事を読む

no image

ソマリランドで今、話題になってること

今、やっと日本でもソマリアの飢饉がニュースになってきたようだ。 では、こっちではどうかというと、ほ

記事を読む

no image

早大探検部バカ50周年記念

早稲田大学探検部が今年で創立50周年を迎える。 本当ならば、ライバル視していた(向こうは屁とも思って

記事を読む

no image

かっこいい公務員たちの物語

片野ゆかの『ゼロ!こぎゃんかわいか動物がなぜ死なねばならんと?』(集英社)が本日発売である。

記事を読む

3月〜4月の講座とトークイベント

3月から4月にかけて、私が出演するイベントのご案内です。 3月23日(月)19:30〜 ジ

記事を読む

no image

さらば「増刷童貞」!?

 自慢ではないが、私は「増刷童貞」だ。  これまで書いた本は8冊。さらに、文庫化された本が3冊。さら

記事を読む

Comment

  1. yoko より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.17; Mac_PowerPC)
    初めまして(^-^)。
    ミャンマーの柳生一族、大変楽しく読ませていただきました。
    日本の政局さえ勉強不足でなかなか分からない私にとって、
    まだまだこんな色んな場所があるんだととても勉強になります。
    これで今、手に入る高野さんの本はたぶん全て読破したと思います。
    去年ムベンベを本屋でたまたま手にとってから、
    あっというまに高野さんの文章のトリコになってしまいました。
    もう次が待ち遠しくて仕方がありません。
    ぜひぜひお体に気を付けてまた素晴しい旅のお話を聞かせていただけたらと思います。
    応援してます!
    ※本屋でビルマ・アヘン王国潜入記を注文するのには
     ちょっと勇気がいりました(^-^;)。
     今思ったんですけど、ネットで買えばよかったですね(^-^;)。

  2. 高杉晋 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)
    面田紋次は何と読むのでしょうか

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年11月
    « 3月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
PAGE TOP ↑