まんせーむーのうあんあん
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
「本の雑誌」で今度は、大槻ケンヂ氏と「マンセームーノー対談」。
オーケン博士の分析によれば、人は誰でも中学生時代に、
UFOとか怪獣とか超能力といった学研「ムー」的なものに冒される。
それを「ムー脳」と呼ぶが、一部の人は中学生を過ぎても、いや40歳になってもムー脳が治らない。
これが「慢性ムー脳」という恐ろしい病気である。
オーケン博士によれば、「慢性ムー脳は”マンセー!(万歳!)無能”とも読み替えることができる」そうだ。
ムー脳が活性化するとなぜかプロレスが愛しくなるという副作用も対談の途中で判明した。亡き馬場さんもビックリである。
…ていうような、バカな話を延々と一時間半もしてしまったわけです。
☆ ☆ ☆
慢性ムー脳が再活性化した翌日、女性誌「アンアン」のインタビューを受ける。
私が「アフガンへ行く」と言っても「ふーん」としか反応のなかった妻が、
「アンアンのインタビューを受ける」と言ったら、「ええっ、アンアン!?」と驚愕の声をあげた。
アフガンよりアンアンのほうがインパクトがあるんだろうか。
インタビューの内容は、もちろん「抱かれたいUMA特集」である。
毛がふさふさして気持ちよさそうな野人か、しっとりと濡れてセクシーなムベンベか、はたまた首元を唇で吸う過激プレイが売りの吸血飛行獣チュパカブラか…。
…慢性ムー脳だからしかたないんです。
関連記事
-
-
ダーティな本気はピュアなのか
斉藤一九馬『歓喜の歌は響くのか 永大産業サッカー部 総武3年目の天皇杯決勝』(角川文庫)を読んだ。
-
-
いよいよ『困ってるひと』
私がプロデュースする第1弾、大野更紗『困ってるひと(ポプラ社)の見本ができた。 カバーイラストはウェ
-
-
辺境女子作家・名須川先輩デビュー!
『メモリークエスト』で、「日本への身元保証人になってほしいと迫ったミャンマー人のアナン君」と「古今東
-
-
判断能力の急激な低下
うーん、参った。 内澤さんの話、何も問題なかったのか。 これでは私がただ赤っ恥をかいただけではない
-
-
スリランカ人しかいない焼肉屋
探検部の後輩たち数人と渋谷のラブホ街の真ん中にある焼肉屋に行く。 裏情報誌「裏モノジャパン」の編集長
-
-
『ワセダ1.5坪青春記』見本、届く
前にもお伝えした『ワセダ三畳青春記』の韓国語版、 『ワセダ1.5坪青春記』の見本が届いた。 おおっ
-
-
対談は仕事場でなく家庭で
宮田珠己さんとの対談シリーズ「タカタマ対談」の第5弾を 本の雑誌の杉江さん立会いの下、 関東某所に実
- PREV :
- 『ワセダ1.5坪青春記』、出版間近?!
- NEXT :
- 完璧な探検記
Comment
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 2.0.50727)
抱かれたいUMA特集に吹きました。
一度、オーケンさんがロフトプラスワンでやっているトークライブで
濃いUMAトークとかしてほしいものです。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)
慢性ムー脳たるものがあるとは、いたく感激いたしまして思わずメールしてしまいました。自分も慢性ムー脳気味のようです。今年四十路を迎えるのに、これでいいのかと思ってましたが、この類の方々が他にもいらっしゃるのだと知り、勇気づけられました。でも要は、一生そのまんまということですね。とりあえず、万歳、無能!ところで、ひとつ気になったのは、脳が活性化されるとプロレスらぶになるそうですが、私にはそのような作用は起きません。性差が関係するのではと睨んでいます。