猛暑の高校講演会
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
集英社の外郭団体(?)が主催している「高校生のための文化講演会」というものによばれ、香川県と愛媛県でそれぞれ2校ずつ、高校で講演をしてきた。
テーマは、「旅は『自分』を変える」というものだったが、
話し始めてみると、私の「旅」があまりに特殊でまったく普遍性がないのに気づいた。
しかし時すでにおそし。
しかたなく、「なるべく違う環境に身をおくと何かいいことがあるかもしれない」という
占い師よりタメにならないメッセージを残すにとどめた。
もっとも「トルコの謎の物体」と「コンゴ・ムベンベ探検」という2つの映像を流し、
これはわりと好評だった。
生徒より先生のほうが笑っていたような気もする。
どこも体育館内は35度くらいある猛暑で、
私はともかく、聴衆である生徒にとっては
ただでさえ興味がないのに地獄のようなコンディションだったはずだが、
それでも、トルコ映像では私がカメを湖に沈めるシーン、コンゴ映像ではゴリラが丸木舟に横たわっているシーンがそれぞれどよめきを呼び、
一部の生徒たちの心地よい昼寝をさまたげていた。
それにしてもこの映像、当事者である私が何度見ても面白い。
何かに活用できないものか。
関連記事
-
-
私の名は「ヒダヤットゥラー高野」
昨日のカロメに続き、連日のサプライズである。 数日前、在日外国人関係の取材で、在日パキスタン協会の
-
-
とくに関西の女性に感謝!
二週連続で行った「旅の本屋 のまど」のトークイベントが終わった。 毎回ながら、熱心な読者の方が多くて
-
-
キワモノ作家の王道娯楽ミステリ!?
久しぶりに新規の(自分にとって)小説を楽しんで読んだ。 田中啓文『チュウは忠臣蔵のチュウ』(文春文
-
-
内側から見た「やくざ」
最近イースト・プレスの本が面白い。 まあ、知り合いの編集者が増えて新刊を送ってきてくれるせいも
-
-
アラジンは中国人だった!?
旅のトリビア「たびとり」はまったく反響がなかったが、懲りずに最近驚いたことを一つ。 山田和『インド
-
-
超能力者の支配する世界
貴志祐介のSF巨編『新世界より』(上・下 講談社)を読む。 SFを読んだのは久しぶりだが、面白かっ
-
-
落語界の奇才、小説もいけるのか!
春風亭昇太がリーダー役を務める創作話芸アソーシエーション、略してSWA。 私は昇太さんの独演会も好き
- PREV :
- 自民党総裁選と「プリンセス・マサコ」
- NEXT :
- 無料出張上映会のお知らせ
Comment
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR 1.1.4322; Media Center PC 4.0)
すごそうですね。
ぜひその映像見てみたいです。