*

山口晃、増刷、イベント

公開日: : 最終更新日:2013/04/19 高野秀行の【非】日常模様

2013.04.13akiray
ロマ音楽につづいて私が最近嵌っているのは山口晃。

彼の『ヘンな日本美術史』(祥伝社)はあまりに面白く、読み終わったそばから読み返し、
何度も寝る前に繰り返し読み、鋭い指摘に唸り、論理の明快さに感心し、率直なんだかとぼけてるんだかわからない呟きにプッと吹き出している。
こんなヘンな胸の打たれ方をした本はタマキング以来じゃないか。

勢いを駆って山口さんの『大画面作品集』(青幻舎)『すずしろ日記』(羽鳥書店)も購入し、
少しずつ繰り返し読んで(観て)いるが、絵を見ても文章と同じように唸って感心し笑えるという、もう本当にありえない体験を楽しんでいる。

☆            ☆                ☆

最近は、いいこととそうでないことが交互に私の身に起こり、ジェットコースター状態だが、
今日はいいことがあった。

おかげさまで『謎の独立国家ソマリランド』が来週の朝日新聞で取り上げられることが確定し
(今日ウェブで公表された)、増刷が決まった。
これで累計1万2千部。
今回、ノルマを3万部としているので、あと1万8千部だ。

☆          ☆              ☆

5月から6月にかけて、トークイベントがたくさん予定されている。
興味のある方にはこのブログの「スケジュール」をご確認いただきたいが、
いちおう私が自分の頭で整理するためにもここで書き出しておきたい。

5月8日(水)16:30~18:00 ICCトーク・セッション 「未知を求めて三万里~早大OBノンフィクション作家が語る探検の魅力~」
早稲田大学大隈ガーデンハウス(25号館)1階 無料 教職員・学生・一般対象 先着80名

5月9日(木)NHKカルチャー千葉教室「秘境ブータン紀行」13:00~14:300 受講方法・受講料などはHP参照ねがいます。

5月14日(火)『謎の独立国家ソマリランド』大ヒット御礼!「高野秀行×木村元彦トークナイト」
阿佐ヶ谷ロフト(会場が違いました。大変失礼いたしました)
新宿ロフトプラスワン 開場18:30、開演19:30

※詳しい内容については今後あらためて告知します。

5月18日(土)みちくさ市トーク 内澤旬子×高野秀行「いつかそのうち役に立つかもしれないソマリ語入門 ~語ろうマイナー言語愛」
13:20~ 雑司が谷地域文化創造館 ※明日18日から予約受付開始らしい。

6月15日(土)第四回 高野秀行コミュニティイベント 石川浩司×高野秀行
詳しくは昨日のブログをご参照ください。

今年はもうイベントはこれ以上行わないつもりです。
ぜひこの機会にお越しください!!

※他にもイベントや講演会がありますが、それらは非公開(参加者限定)なので、ここには記しません。

関連記事

no image

イランは中東の京都

3ヶ月前に予約していた柳家三三の独演会があることに気づいた。 本来はこれに行くはずだったが、ソマリラ

記事を読む

no image

リキシャ・アートは語る

バングラの印象といえば、リキシャ。 自転車がひっぱるサイクルリキシャがメインだが、 人間を乗せるだ

記事を読む

no image

続・プロレスの罠

こんなことをしていてはイカン!と思いつつも またもやプロレス本を一気読み。 小島和宏『ぼくの週プロ

記事を読む

no image

佐藤圭作監督『人間椅子』

私の学生時代からの数少ない探検部以外の友人である佐藤圭作が、 今度、商業映画監督としてデビューする

記事を読む

no image

タイにもワンネコが?!

タイにも「ワン猫」が?  バンコクで高野本フェアを仕掛けてくれた友人、Aさんからの情報。 「タイにも

記事を読む

no image

半分以上、東京にもどる

昨日の朝、イサーン(東北地方)のウドンターニーから寝台列車でバンコクに到着した。 バンコクは一ヵ月

記事を読む

no image

柏レイソルに敗れる

ソマリランドの命綱とも言われるベルベラ港の出身のソマリ人がいると聞き、 その人の住む柏まで会いに行く

記事を読む

no image

酒にふりまわされる人生

この十数年で飲んだ大量の酒がついに体の飽和量に達してしまったのか、 まったく酒を飲む気にならず、なん

記事を読む

no image

オモロイ坊主

土曜日、「オモロイ坊主」こと藤川和尚を囲む会の新年会に参加させていただく。 藤川和尚はかつてタイで

記事を読む

no image

辺境女子作家・名須川先輩デビュー!

『メモリークエスト』で、「日本への身元保証人になってほしいと迫ったミャンマー人のアナン君」と「古今東

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年4月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑