本日発売。自分にとっては世にも奇妙な本
公開日:
:
高野秀行の【非】日常模様

『世にも奇妙なマラソン大会』(集英社文庫)、本日発売です。
私はたいていすごく苦しんで原稿を書いている。
原稿用紙2,3枚(1000字前後)のエッセイですらそうだ。
ところがごく稀にすらすら書ける原稿があり、それが『ミャンマーの柳生一族』と
この『世にも奇妙なマラソン大会』に収められた各中編だ。
『世にも~』に書いた話は、どれもひじょうに書きやすい題材だったうえ、
枚数をまったく気にしないで好きなように書けた。
なので、どれも一筆書きのように伸びやかである。
一篇だけでなく、全てがそうであるというのがさらに珍しい。
私にとっては世にも奇妙な本なのであったが、今読み返しても、
ゆったりと楽しんで書いているムードが伝わってくる。
おそらくあと数年はこんな原稿は書けないと思うので、
ご興味がおありの方はご覧下さい。
関連記事
-
-
この夏は「人間仮免中」
忙しい。仕事と雑務から逃げるように奄美に行き、まる五日、さんざん楽しんで帰ってきたら、しつこく彼らは
-
-
ソマリランド療法の勧め
なんとか取材の目処がつき、来週の8日(金)に東京に着く便を予約した。 ソマリ人は、私にとって、おそら
-
-
ドンガラさん、15年ぶりの緊急来日
私がかつて翻訳したコンゴ文学の名作『世界が生まれた朝に』(小学館、絶版)。 その著者であるエマ
-
-
急性アルコール分離症候群
昨日、帰国しました。 ソマリランド(&ソマリア)に行ったときはいつもそうなのだが、 だいたい毎日葉っ
-
-
ひそやかに『謎の独立国家ソマリランド』完成
2月18日発売の新刊『謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』(本の
-
-
トルコの怪獣ジャナワール取材
にわかに周囲でいろんなものが動き出し、 ブログもすっかりごぶさたしてしまった。 まずは8月22日から
-
-
週末イラクで壮大に脱力?
月曜日、朝日新聞出版のPR誌「一冊の本」に掲載用に下川裕治氏と対談した。 下川さんとは初対面。
- PREV :
- 移住するなら盛岡がいい
- NEXT :
- 角幡唯介との対談本・本日発売



Comment
高野さんに朗報です。ライブドアニュースに載っていました。
ウォッカ・ラム酒・カクテルなどの各種アルコールを粉末にすることでお手軽に持ち歩けるようにし、水と混ぜるだけでなく、食べ物の上に振りかけることもできるという粉末アルコールが市販に向けてアメリカ合衆国連邦政府の認可を得たことが判明しました。
http://news.livedoor.com/article/detail/8757406/
早速買いました。(新刊ではなく文庫ですいません・・・)
今読んでいるところです。いやあ、やっぱり高野さんの本は面白い。仕事で疲れた体への清涼剤です。元気もらってます。