本日発売。自分にとっては世にも奇妙な本
公開日:
:
高野秀行の【非】日常模様
『世にも奇妙なマラソン大会』(集英社文庫)、本日発売です。
私はたいていすごく苦しんで原稿を書いている。
原稿用紙2,3枚(1000字前後)のエッセイですらそうだ。
ところがごく稀にすらすら書ける原稿があり、それが『ミャンマーの柳生一族』と
この『世にも奇妙なマラソン大会』に収められた各中編だ。
『世にも~』に書いた話は、どれもひじょうに書きやすい題材だったうえ、
枚数をまったく気にしないで好きなように書けた。
なので、どれも一筆書きのように伸びやかである。
一篇だけでなく、全てがそうであるというのがさらに珍しい。
私にとっては世にも奇妙な本なのであったが、今読み返しても、
ゆったりと楽しんで書いているムードが伝わってくる。
おそらくあと数年はこんな原稿は書けないと思うので、
ご興味がおありの方はご覧下さい。
関連記事
-
-
『ワセダ1.5坪青春記』、出版間近?!
『ワセダ三畳青春記』の韓国語版カバーなるものが集英社から送られ、驚く。 マジで出版する気らしい。
-
-
「同志」タマキンさんに会う!
宮田珠己ことタマキング(逆か)と会う。 タマキンさんの『52%調子のいい旅』が幻冬舎文庫から出ること
-
-
事実上は本日発売だった!
『謎の独立国家ソマリランド』(本の雑誌社)がいよいよ昨日発売になった。 本の雑誌社に行
-
-
『ルポ アフリカ資源大国』
ソマリアに行ったことのある日本人ジャーナリストはいないかと調べてみたら、 毎日新聞のアフリカ特派員だ
-
-
大学の講義のゲストみたい
上智大学講義、第10回目。 今年ラストの授業のゲストは琉球カウボーイフィルムズ統括プロデューサーの
-
-
ゲバラと私はどこで道を違えたのか?
映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」を見た。 若き日のチェ・ゲバラが友人と一緒に南米を旅する話
- PREV :
- 移住するなら盛岡がいい
- NEXT :
- 角幡唯介との対談本・本日発売
Comment
高野さんに朗報です。ライブドアニュースに載っていました。
ウォッカ・ラム酒・カクテルなどの各種アルコールを粉末にすることでお手軽に持ち歩けるようにし、水と混ぜるだけでなく、食べ物の上に振りかけることもできるという粉末アルコールが市販に向けてアメリカ合衆国連邦政府の認可を得たことが判明しました。
http://news.livedoor.com/article/detail/8757406/
早速買いました。(新刊ではなく文庫ですいません・・・)
今読んでいるところです。いやあ、やっぱり高野さんの本は面白い。仕事で疲れた体への清涼剤です。元気もらってます。