*

『メモリークエスト』本日発売

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


まずはお知らせ。
『メモリークエスト』(幻冬舎文庫)、いよいよ本日発売です。
アマゾンや地方では明日7日になるそうだけど。
ちなみに、まだ注目されてないが、「メモリークエスト2」の依頼も募集中です。
すでにユニークな依頼が8件、来ています。
私はとくに「木刀を探してほしい」という依頼にぐっと来ました。
さらなる常識外れな依頼をお待ちしています。
(この書影はスキャンしたものだが、私のプリンタがいかれているため、
色の出方がおかしい。実物は白地にサーモンピンクです)
    ☆       ☆         ☆

もっと早くお伝えすればよかったのだが、早田英志・釣崎清隆『エメラルド王』(新潮社)という凄い本が出ている。
裸一貫で南米コロンビアに渡り、度胸と智慧と闘争力で同国最大のエメラルド輸出業者になりあがった男、早田英志の破天荒すぎる一代記。
人生そのものが劇画だが、それを描く作家・釣崎清隆の筆がまた傑出している。
あたかも全盛期のアントニオ猪木の闘いぶりを、古館伊知郎が実況していたときのような
過激で過剰なロマンチスムにあふれている。
詳しくは新潮の「波」に書評を書いたのでそちらをご覧頂きたいが、
まさに「魂のエンターテイメント!」である。
       ☆        ☆        ☆
『困ってるひと』4刷決定。累計2万部突破。
どこまで行くんだろうか。

関連記事

no image

『メモリークエスト』文庫の装丁はすばらしい!

『メモリークエスト』(幻冬舎文庫)の見本が届いた。 単行本のカバーは正直言って気に入らなかったが、

記事を読む

no image

2011年のベスト本はもう決まった!

数日前、増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(新潮社)を読了した。 これほど面白くて

記事を読む

no image

2007年に読んだ本ベスト10(ノンフィクション部門)

明けましておめでとうございます。 遅ればせながら2007年に読んだ本ベストテン(ノンフィクション部門

記事を読む

no image

タマキングはなぜモテる?

土曜日、新宿ネイキッドロフトにて行われたタマキング祭りを見に行った。 私は自分ではイベントにしばし

記事を読む

no image

月刊ランナーズ

なんと「月刊ランナーズ」というランニング専門誌の座談会に呼ばれてしまった。 ランナーでもないのに、

記事を読む

電話不携帯のやめられない快適さ

 帰国して拝受した本、第3弾。  『忘れられない一冊の本』週刊朝日編集部(朝日文庫)。作家や映

記事を読む

no image

切羽詰まったら本人伝説

 竹島問題と尖閣問題が勃発して以来、毎日が憂鬱でならない。特に尖閣は、もういつ軍事衝突になっても

記事を読む

9月30日ドキュメント受賞式

朝6時起床。7キロ、ジョギング。 朝飯でついうっかりビールを飲んでしまう。 パソコンがネット

記事を読む

no image

高野秀行プロデュース第2弾! エンタメノンフ最終兵器登場。

もう高野本やこのブログの読者のみなさんにはお馴染みだと思うが、私の古い友人でスーダンから来た盲目の留

記事を読む

no image

極東へ向かう

中東というのは日本から遠いとつくづく思う。 イランもそうだったが、シリア、ヨルダンでも、 現地のネッ

記事を読む

Comment

  1. 藤江 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; YTB730; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729; .NET4.0C)
    「メモリークエスト」素敵な表紙です!
    ドリトル先生ですね。
    単行本は持っていますが、こちらも欲しくなってしまいます!
    (中京先生の解説も期待大です)

  2. akira より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Windows NT 5.1) AppleWebKit/534.30 (KHTML, like Gecko) Chrome/12.0.742.112 Safari/534.30
    ご存知かもしれませんが、早田氏は、『エメラルドカウボーイ』という自伝映画も作成しておられます。
    若かりし頃の氏を演じるのが、なぜかコロンビア人だったりと、とにかくぶっとんだ映画です。
    もし機会がありましたら、ぜひご覧ください。生きる力が湧いてきます。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年11月
    « 3月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
PAGE TOP ↑