シャバはつらいよ
公開日:
:
最終更新日:2014/07/30
高野秀行の【非】日常模様
大野更紗のベストセラー『困ってるひと』から3年、とうとう待望の続編が15日発売になる。
その名も『シャバはつらいよ』(ポプラ社)。
病院から無理やり退院し、一人でアパート暮らしを始めた大野さんは
自由と引き替えに、ドアが重くて開かないとか、買い物に行くのに死にそうになるとか、シャバの普通の生活と格闘するはめになる。
実は大野さん、おしゃれで流行にも敏感な人だが、意外にも寅さんが大好きで、シリーズ全作を見ているほどのマニア。
だからこそのこのタイトルなのだ。
とはいっても、今回私はノータッチ。
いまや彼女は著名な作家の一人だ。
すごい量の取材やエッセイ、対談、ラジオ出演、講演などをこなし、大学院に復帰し、よく単行本を一冊まとめたと思う。
並大抵のがんばりではない。
私もウェブ連載を途中まで読んだだけなので、これから読むのが楽しみだ。
関連記事
-
夢のようなアジアの列車旅
おかげさまで『謎の独立国家ソマリランド』は先週、日本経済新聞と東京(中日)新聞の書評で取り上げてもら
-
酒飲みにやさしいイスラム国
半年間のトルコ遊学から帰国して間もない慶応大学の学生S君にトルコの話を聞いた。 場所は阿佐ヶ谷の
-
お湯割をください。涙の数だけ
さまざまな困難を乗り越え、 イランでの「アルコールクエスト」を続けている。 イランに来て、やっと一週
-
島田荘司『占星術殺人事件』
知り合いの先生に頼まれ、神奈川県の高校でミニ講義みたいなことをやった。 たまには趣向を変えて、辺境
-
アブ&すぎえの寿司コント出演受付中
集英社文庫の担当編集者だった故・堀内倫子さんのお墓参りに行った。 講談社ノンフィクション賞受賞
-
ソマリ人とイスラエル人
火曜日、ずっと前からコンタクトをとろうとしていたソマリ人の人からメールが来て、 「今日の夕方4時に北
- PREV :
- 新連載に驚く
- NEXT :
- バングラのセレブ秘密酒宴