印度放浪
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
私の本を韓国の出版社に売り込んでいるエージェントのカンさんに会う。
「最近はどうですか?」と訊いたら、
「藤原新也さんの『印度放浪』と『西蔵放浪』を翻訳することにしました。
藤原さんにも会いましたよ」と言う。
「日本でいちばん落ち着くところはどこですか?」とカンさんが訊くと、
「渋谷のセンター街」と藤原さんは即答したそうだ。
「いやあ、藤原さんは感性が若いですねえ」とカンさんは感心していたが、
感性の若さの問題ではなく、それは藤原さん独特の「ツッパリ根性」だと思う。
アンダーで写真を撮りつつ、「これはアンダーではない。適正露出だ」と言い張ったのと
同じ根性だ。
60すぎてもまだ突っ張っている。
それはたしかに「若い」ということだ。
藤原新也おそるべし、である。
関連記事
-
-
中島京子さんとの対談@web集英社文庫
四国での講演会ツアーから戻る。 web集英社文庫で中島京子さんとの対談がアップされていた。 http
-
-
私にとって最大最後の秘境はアメリカ
webマガジン幻冬舎で依頼募集中の「メモリークエスト2」更新。 新たな依頼になぜか自分のアメリカ音痴
-
-
『怪獣記』見本本、到着!
『怪獣記』(講談社)の見本本がついに届いた。 私は最近よく本を出しているイメージがあるが、ほとんど文
-
-
カルカッタの悲劇再び?!
現在、中東の某国にいるのだが、 これから向かう先の国に入国できるか微妙な状況だ。 またもや空港で拘束
-
-
豚に真珠とはこのことか
昨年亡くなった義母の命日なので (そして一昨年亡くなった義父の命日にも近いので)、 義姉とその夫であ
-
-
世にも奇妙なマラソン大会
帰国した。大人の遠足はなかなかにハードだったが、想像以上に充実していた。 今回私が参加したサハラ・
- PREV :
- 本格エンタメノンフの傑作
- NEXT :
- スットコランド日記


