完全なる無駄
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
お盆休みとオリンピックが重なり、
区民プールが昼間でも夜でも
おもしろいぐらい空いている。
いつまでもお盆休みとオリンピックが続いてほしい。
☆ ☆ ☆
この前、web本の雑誌で連載中のタマキング「スットコランド日記」を紹介したが、
同じサイトで営業兼編集の杉江さんが連載している「帰ってきた炎の営業日誌」も
いつも面白くて楽しみにしている。
出版界の「現場」である書店の状況がよくわかるし(文芸書が壊滅的に売れないという事実も出版界自体がヤバイという事実も再確認できる)、
すごい読書家でもある彼の読書案内もタメになるし、
娘や奥さんとのやりとりも笑えるうえ、
全然ためにならないが浦和レッズファンという不思議な人種の生態もわかってしまう。
(今度、単行本化されるらしい!)
それはいいのだが、昨日見たら、連載ページの上の広告(バナーというのだろうか?)が麻雀だった。
テンパイした牌が並び、「何を待っているのでしょう?」というクイズになっている。
これを見て、私はわりと簡単に答えを出し、
それがちゃんと当たっていた。
(五面待ちの手だった)
麻雀は高校時代3年間熱中していたが、その後24年間、ほぼ全くやってない。
思い出すこともない。役の名前も忘れてしまった。
なのに、テンパイを見るとかなり複雑でもすぐわかる。
若い頃熱中したことというのは残るものなんだなあ。
まったくの無駄だったが。
音楽とか映画とかスポーツとか文学に熱中しておけばどんなによかっただろう。
囲碁や将棋でももちろん、いい。
鉄道マニアや切手コレクターでもよかった。
だって麻雀なんて今は全く興味がなく、今後も絶対に興味をもつとは思えないし、
仕事にも全くつながらない。
たいへん虚しい…。
関連記事
-
-
だめだめスウェーデン刑事小説
ヘニング・マンケル『殺人者の顔』(創元推理文庫)を読む。 「スウェーデンが世界に誇る警察小説シリー
-
-
ソマリランドで発見した素敵なドリンク
人と喋っているときはいいのだが、一人になると、波のように佐藤先輩のことが押し寄せてきて、 いろんな
-
-
野球選手じゃなくてよかったという話だ
珍しく夕方家にいたので、テレビでドラフトを見ていた。 指名された選手は、斉藤、大石、沢村のビッグ3以
-
-
大家のおばちゃんには誰も勝てない
日曜日、「野々村荘」の大家のおばちゃん宅で宴会をした。 久しぶりに会うおばちゃんは齢83という高齢で
-
-
ハサミ男、驚愕のラスト
前々から気にはなっていたが、読んでいなかった殊能将之『ハサミ男』(講談社文庫)を読んだ。


