NHK「きょうのお料理」
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
立て続けに珍しいインタビューを二つ受けた。
一つは朝日新聞の受験生向けサイト。
テーマはパニック力。
「試験に遅刻や忘れ物をしたり、ヤマがはずれたりして
パニックに陥ったらどうすればいいか、
百戦錬磨の辺境冒険家にお訊きしたい」
ということだったが、
残念ながら私は冒険家ではないうえ
緊急事態に遭遇するとすぐ頭が真っ白になる
−−つまりひじょうにパニックに弱い性質である。
そう説明するとインタビュアーの人たちは呆れていたが、
強引に「じゃあ、パニックを起こしてもなんとかなるってことですね」と
まとめていた。
他にまとめようもないからしかたない。
もう一つはNHK「きょうの料理ビギナーズ」。
いつもは「ゴリラの味はどうだったか?」くらいしか食べ物のことを訊かれたことがないのに、今回はそういうゲテモノ話はなし。
なんせ、料理テキストだから。
ふつうの「食」について訊かれたのは初めてなので、
すごく新鮮で、思わず一時間以上も世界の食について熱弁をふるってしまった。
「弁当や冷や飯はありがたみがあってうまい」とか、そのレベルなのであるが。
あと、NHKの番組をなぜか「きょうのお料理」だと思いこんでいた。
それほど、料理は自分とは無縁の高みにあるものだと無意識に感じていたということだ。
関連記事
-
テレビ川柳師・ナンシー関の秀逸な評伝
読書運というものがあって、読んでも読んでも面白い本に当たらないときもあれば、手にする本がことごとく面
-
落語界の奇才、小説もいけるのか!
春風亭昇太がリーダー役を務める創作話芸アソーシエーション、略してSWA。 私は昇太さんの独演会も好き
-
妻がブータンに夜這いに…
今朝、妻がブータンに出かけた。 7月に引き続き2回目だが、今度は取材で二週間行くという。 「何やるの
-
日本はフライ級ミステリの宝庫?
独裁政権下の小説を読みつづけている。 最近はオレン・スタインハウアー『極限捜査』(文春文庫)を読ん
-
週末イラクで壮大に脱力?
月曜日、朝日新聞出版のPR誌「一冊の本」に掲載用に下川裕治氏と対談した。 下川さんとは初対面。
- PREV :
- 話題には気をつけたい
- NEXT :
- 声が出ない!