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戦国時代のインスタント味噌汁

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

料理雑誌「danchu」の取材で奈良在住の料理研究家の先生を訪ねる。
戦国時代からあるインスタント味噌汁「ずいき縄味噌汁」を再現してもらった。
私が愛読する戦国美学コメディ漫画「へうげもの」で
明智光秀が秀吉に敗れて、落ち延びたとき、死ぬ間際に食べていたものだ。
味がおいしいのはもちろんのこと、その先生の話が抜群におもしろい。
かつおぶしは日本でほぼ唯一の燻製食品だとか、
江戸時代に入るまで日本人は動物の肉を食いまくっていたとか、
室町時代のそばつゆや味噌は今の三倍も塩辛かったとか。
お金を払ってでも聞きたい話ばかりで、幸せな取材だった。

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  1. PRA より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.04506.648; .NET CLR 3.5.21022; Sleipnir/2.8.5)
    食い物の話が好きなのでdanchuで高野さんの記事を読めると聞いてうれしいです
    「ほぼ唯一の燻製食品」と書かれているあたり「さいぼし」などのお話にも及んだのか気になります

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    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
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