史上最速のリタイヤ?!
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
来年もしできたらの話だが、ユーフラテスの川下りをしたいと思っているが、
なにしろカヌーに乗ったことが通算で2時間しかない。
そこで練習するために、探検部の先輩である関野吉晴氏から
インフレータブル(空気を入れてふくらませた)カヌーを借りた。
ドイツ製で、買ったら数十万円するという高級品で、
しかもこれで関野さんがメコン河をくだったというプレミアつきだ。
うちにはそんなもの置いたり広げたりするスペースがまったくないので
とりあえず本の雑誌社に送ってもらい、昨日杉江さんとそこで試しに広げてみた。
意外なことにカヌーとはいうものの、実質上はゴムボートだった。
これなら私のような初心者でもまずひっくり返る心配はなさそうだ。
…と、喜んでいたら大変なことが起きた。
カヌーを畳んでしまおうとしたら、なかなか袋に入らない。
タイヤのようなカヌーなので、そうとうに重く、中腰でうんうんやっていたら
突然、バシッというしびれのようなものが腰椎を走った。
ぎっくり腰に近いものだろう。
あわててカヌーから離れて、椅子にすわったが、
しびれがとれない。
杉江さんは驚きつつも
「高野さん、これで川下り行けなくなったらすごいですよ。
史上最速のリタイヤですよ」
と呆れていた。
でもって、今もなお腰が痛くてズボンや靴下をはくのがつらい。
今度の日曜日は水泳の大会なのに。
腰痛探検家パート2が書けそうだ。
(写真:このときは嬉しくて満面の笑みだったが…)
関連記事
-
-
ダウン症ドラマーのドキュメンタリー映画「タケオ」
飯田基晴『犬と猫と人間と』『あしがらさん』、土屋トカチ『フツーの仕事がしたい』と、 観た映画がすべて
-
-
一度は行って見たい国
渋谷のトルコ料理店で若いユニークな女性2名と飯を食った。 一人は昨年まで大学院でアフリカのエリトリア
-
-
トルコで最も知られたジャナワール写真(画像)日本初公開
私たちがワン湖で撮影した謎の物体の解析をしようとあちこちに依頼しているが、なかなか専門家の方々が
-
-
講談社ノンフィクション賞の最終候補になった
以下のようなことになったそうです。 -----------------------------
-
-
2014年のベスト本はもう決まった!!
昨年、あれだけ「小説がダメだった」とぼやいていたのが天に聞こえたのだろうか。 今年最初に読
-
-
『辺境の旅はゾウにかぎる』
ここで書いたかどうかもう忘れてしまったが、 6月に『辺境の旅はゾウにかぎる』(本の雑誌社)という本
-
-
高野本、韓国進出第2弾
『ワセダ三畳青春記』が韓国で出版されて二週間ほど経つ。 「河童団」はどう訳されているのかという疑問は
-
-
おっぱいとトラクター
家に本があふれ出し、また本棚を買うか、古い本を処分するか、 あるいは「居間に本を置いてはダメか」と
- PREV :
- 戦国時代のインスタント味噌汁
- NEXT :
- 本物のダービーをつくる方法
Comment
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0)
写真からの限定情報で見ますと、太股が細いので足を使う運動をしていない。デブ、無理な腰の使いすぎ(ムッフ)は無いわな。杉江さんを見よ、仕事で歩き趣味で走る。健康そのものや。浦和が勝って残業代でれば鬼に金棒や。足を鍛えんと辺境作家失格でっせ。