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今、日本で最も儲かっているかもしれない輸出業者はこう言った

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

昨日のブログで書いた調布の中古車輸出会社だが、ほんとうに儲かっている。
半年ほど前、初めて社長に会ったとき、「超円高でたいへんでしょ?」と訊いたら、
「円高?」と一瞬、何のことかわからないみたいな顔をしていた。
で、一呼吸置いて、「いえ、うちの場合はほとんど関係ありません」と言ったのだった。
そのくらいアフリカの景気はいいのである。
ザンビア、モザンビーク、ルワンダ、南スーダン…
ちょっと前までは紛争、飢餓、虐殺などであえいでいた国が今は建設ラッシュだ。
日本人の多くは気づいてもいないようだが。
この会社が成功した原因は「ネット通販」である。
ウェブサイトでクリックして、注文し、お金を振り込めば、1台からでも車が買える。
しかも他の仲介業者を経由したりせず、直接顧客のもとにとどく。
(正確には顧客から最も近い港に届く。客は自分で直接とりにいく)
基本的に楽天やアマゾンで本やテーブルを買うのと変わらない。
私が訪問するたびに社員の数は増えていく。
昨年暮れには百人近い社員を連れてグアムかサイパンへ社員旅行に行ったとか言っていた。
その社長(まだ四十代前半)はこう語っている。
「今の学生さんがね、ほんとうに真剣に将来のことを考えるなら、
一年や二年、アフリカに行くべきなんですよ」
まったく同感。
私が言っても説得力がないけど、日本でいちばん儲かっているかもしれない輸出業者が言うなら、聞いてみてもいいんじゃないか。

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    • ちょっと私の「間違う力」に似てるんですよねえ。 https://t.co/gjnkBOV8dZ ReplyRetweetFavorite
    • 『やってくる』についてツイートしたら、友だちから「あれ、意味がよくわからないけど面白いよな!」と連絡が来て、1時間以上も電話で喋ってしまいました。いろんな人のところにやってきてるみたいです笑 https://t.co/aQDAxRidt7 ReplyRetweetFavorite
    • 奥村さんやザイール人ミュージシャンの生き方や音楽は「やってくる」で言われていることに近いような気がしてならない。少なくとも同時並行で読んでもいっこうに違和感がなかった。 https://t.co/67hq52qI9Z ReplyRetweetFavorite
    • 正直言って著者が語ることは半分以上わからないのだが、それでも面白くてちょっと笑ってしまう感じは、かつてオートポイエーシスを読んだときの感覚に似ている。今生きている世界の前提を地面から丸ごとひっくり返しにかかるような感覚。 https://t.co/SnNzOfUfLs ReplyRetweetFavorite
    • もう一冊は郡司ペギオ幸夫著『やってくる』(シリーズ ケアをひらく 医学書院)。帯のあおり文句が強烈で「これを買わずして何を買う」という気持ちになって買ってしまったが、読んでみたら想像したものとは全然ちがったのにすごく面白かった。そもそも何を期待していたのかも忘れてしまった。 ReplyRetweetFavorite
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