次は雪男ブームだ!
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
相変わらずブータンブームは続いている。
おかげさまで、「みらぶ〜」も3刷になり、朝日新聞の書評欄の下に出た集英社の広告にも載せてもらえた。
ここはベストセラーや話題作ばかりがセレクトされた広告で、こんなところに載るのは初めてだ。
「みらぶ〜」は「『あの国には雪男がいる』の言葉にのせられ…」と紹介されているが、
その隣を見れば、新田次郎賞受賞作、角幡唯介の『雪男は向こうからやって来た』。
話題作のセレクト中、雪男モノが2つも入っているのはスゴイ。
ブータンブームの次は雪男ブームと誰かが勘違いしてくれないものか。
(UMAブームでもいいですよ、もちろん)
☆ ☆ ☆
7月5日発売予定である小説「またやぶけの夕焼け」(集英社)がアマゾンでもう予約受付を始めていてびっくり。
これは集英社のPR誌「青春と読書」に連載された「ヒーロー、参上!」を改題したもので、私の小学生時代をモデルにした、でも純然たる(?)小説だ。
3,4年前に悪戦苦闘しながら書き、一時はお蔵入りしていたが、集英社の熱意ある編集者の方々とエンタメノンフ文芸部の同志諸氏の協力により、なんとか形になった。
女優の中島朋子さんが読んでくれ、素敵な推薦コメントを寄せてくれたのも嬉しい。
私もこれで奇書とかイロモノとか辺境とかからおさらばして、文芸の王道路線を歩むものと期待したい。
と言いつつ、次に考えている企画が「タイ賭博紀行」とか「イラン温泉紀行」、「ニューギニア遠野物語」だったりするのだが。
関連記事
-
-
「ムー」9月号ミラクル対談
不本意ながら「レジャー」を楽しんだと昨日書いたが、 もっと不本意なことに体のあちこちが筋肉痛になっ
-
-
上智大学で比較未知動物学?
なぜか来年度の後期(10月〜2月)、上智大学外国語学部の非常勤講師を務めることになった。 大学で
-
-
「困ってる人」書籍化プロジェクトX
私がプロデュースしている大野更紗「困ってるひと」の連載もそろそろ最終回近い。 いよいよ書籍化の相談を
-
-
国籍はスットコランド
同志・宮田珠己の新刊『スットコランド日記』(本の雑誌)が届いた。 表紙写真は宮田さん本人が撮ったス
-
-
酒飲み書店員大賞、韓国進出!
韓国のエージェントの人から聞いて初めて知ったのだが、 『ワセダ1.5坪青春記』の帯に(韓国の本にも帯
-
-
ぶったるんでるのか、それとも…
最近どうにも体調がわるい。 3,4年ぶりに腰痛が再発したのを皮切りに、これまた5年ぶりとも6年ぶり
- PREV :
- 凄すぎる、長すぎる、印流小説
- NEXT :
- 上流階級の腐敗っぷりはアジアン・ミステリの十八番か


