バトルロイヤルに負ける
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
7月に紀伊国屋新宿本店で行われていた書店員オススメ本バトルロイヤルだが、
「ゴッドファーザー」の続編が優勝し、残念ながら「三畳記」は敗れた。
先日の「酒飲み書店員飲み会」で紀伊国屋の人に聞いて初めて知ったのだが、
あれは部数を競うんじゃなくて売上げを競うとのことだった。
文庫が圧倒的に有利と思い込んでたら、圧倒的に不利だったのである。
そこで「三畳記」を推してくれた書店員さんが「助っ人」として「アジア新聞屋台村」を一緒に並べてくれたが、やはり適わなかった。
結果は10冊中4位。
とはいっても、2位から4位まではダンゴ状態で、千円しか差がなかったとか。
優勝した本とも五千円の差しかなく、まあ健闘したと言えよう。
売上げ部数なら勝っていたかもしれない。
ちなみに、「坊ちゃん」には勝った。
「三畳記」は「坊ちゃん」の二倍売り上げたという。
とりあえず漱石とのライバル対決を制したわけで、まあ満足としよう。
関連記事
-
-
2014年のベスト本はもう決まった!!
昨年、あれだけ「小説がダメだった」とぼやいていたのが天に聞こえたのだろうか。 今年最初に読
-
-
あの素晴らしい旅行記をもう一度
なんとなく小島剛一著『トルコのもう一つの顔』(中公新書)を再読したが、 あらためて素晴らしい本だ。
-
-
タンデム三輪車「トライデム」
拙著『異国トーキョー物語』の最終章に「盲目のスーダン人留学生・マフディ」という男が出てくる。 本名は
-
-
まんせーむーのうあんあん
「本の雑誌」で今度は、大槻ケンヂ氏と「マンセームーノー対談」。 オーケン博士の分析によれば、人は誰で
-
-
え、「謎と真実」?!
学研「ムー」別冊の、こんなムックでインタビューを受けてます。 なんだか、とても懐かしい気持ちになれる
-
-
珍しく円城塔氏と気があった、と思ったのだが……「本の雑誌」上半期ベスト1特集
「本の雑誌」8月号が届いた。今回の特集は「2012年上半期ベスト1」で、私も書いている。題して「超人
-
-
『異国トーキョー漂流記』新装版
『異国トーキョー漂流記』(集英社文庫)が今年のナツイチ(集英社文庫の夏の百冊)に 入るにあたり、カ
-
-
不安と緊張を和らげるのは笑い
スーダン人のアブディンから電話がかかってきた。 地震直後の電話では「いやあ、俺が日本に帰ってすぐだか
- PREV :
- 素晴らしき酒飲み書店員飲み会
- NEXT :
- こんなこと、してる場合じゃないのだが…
Comment
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)
赤シャツや山嵐といった連中がライバルと思っていたら
コルレオーネ・ファミリーという手ごわい敵もいたんですね。