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「シャバはつらいよ」連載開始!

公開日: : 高野秀行の【非】日常模様

大野更紗「困ってるひと」の続編、「シャバは辛いよ」がポプラ・ビーチにて連載が始まった。
今回、私はもうプロデュースから下りて、彼女が自力で書いている。
前より文章に成長がうかがえ、今後が楽しみだ。

あと、能町みね子さんのイラストが秀逸で笑った。
更紗さんが寅さんになっているのだ。
ちなみに、なぜ彼女が寅さんなのかは、きっと今後明かされていくだろう。

私がプロデュースしているアブディンの「わが盲想」も同じくポプラ・ビーチで連載中
いまだに、彼が日本語を一度も見たことがないのに自分の力だけで書いているという事実にピンと来ない人もいるみたいだが、事実です。
ライターや編集者が聞き書きしているんじゃないんです。
…と強調しなければいけない。アブの文章がうますぎてガイジンらしくないというのはちょっと困りものだ。

さて、ついでながら私の連載「謎の独立国家ソマリランド」もやってます。
今は「海賊に拉致されたドイツ人と刑務所の海賊」。

この「謎の独立国家ソマリランド」は私の代表作となるような気がする。
二人の超新星の弟子に負けないよう頑張って行きたい。

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Comment

  1. 火狐 より:

    先日、新宿でアブディンに会いました。来年はブレークするので、当地で、命の電話に携わっている方々+生徒さんに講演してもらう依頼のためです。ブレークしてからでは、講演も難しくなるだろうから、先に(^ー^) 、講演してもらおうと思い立ったのです。彼のことを、当地の人々に知ってもらおうと思っています。異国トーキョー漂流記を読んでから、彼には遠くから、注目していました。これまでの人生で色々な方に会いましたが、彼ほど、真の意味で、クレバーで楽しい人には会ったことがありません。感動しました。。一度、高野さんにもお会いしたいですね。。

  2. 高野秀行 より:

    アブに話を聞きました。
    日頃よりご愛読いただき、どうもありがとうございます。

    でも私には会わない方がいいですよ。
    見た目も中身もいたって普通なので、がっかりされる方が大勢いらっしゃいます。
    遠くから応援していただければ幸いです。

    • 匿名 より:

      高野さんの本を買って、遠くから応援します.周囲へも、高野本を読むように、布教します.

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    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
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