「メモリークエスト」は奇書になる
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最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
「メモリークエスト」を担当する幻冬舎の編集者2人と打ち合せ&お疲れ様会。
この一ヵ月、頭がどうかしてしまったかのようなハイテンションで、
ユーラシアとアフリカを飛び回っていたが、
帰国しても、なかなかその内容を詳しく話せる人がいなかったもので
思い切り話せてすごく嬉しかった。
しかし、あらためて、メチャクチャな企画だったと思う。
なにしろ、テレビとちがって「やらせ」も「仕込み」もないから
探しモノが一体いくつ見つかるのか、どのくらい時間がかかるのか、
だいたいにおいてそれが面白い話になりうるのか、
すべてさっぱりわからないまま出かけてしまったのだ。
編集者2人と話した結果、本にしたとき、
それが評価されるかどうか、
あるいは売れるかどうかは全くわからないが、
「奇書」になることだけは間違いないという確信を抱いた。
「怪魚ウモッカ」ほどではないにしても、
また読者の期待を裏切ることにもなりそうだ。
あー、早く書きはじめたいなあ。
(写真上はブルガリアの首都ソフィアの路上)
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