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就職するならNACK5

公開日: : 高野秀行の【非】日常模様

昨日(木曜日)、さいたま市を本拠地とするFM局NACK5の番組「セイタロウとケイザブロウのおとこラジオ」の収録を行った。

私はときどきこの番組に出演しているが、今までは全て電話で7,8分というものだった。
だが、今回はスタジオに赴き、40分。

ラジオ局はテレビとちがい、たいてい気さくで明るい雰囲気なのだが、
このNACK5は出演者とスタッフがオンエアのときもオフのときも
みんなで冗談を言ってはうひゃうひゃ笑い、まるで大学サークルの部室状態。

エグゼクティブ・プロデューサーという偉い人も立ち会っていたが、
にこにこと温かく見守っており、やさしい顧問の先生みたいだ。

いいなあ、こういう職場。
毎日通うのが楽しいにちがいない。
1回も就職をしたことのない私だが、絶対にどこかに就職せよと言われたら、
このNACK5に入りたい。

本番のトークも面白かったのだが、
驚いたのはセイタロウこと大野勢太郎氏が「ムベンベ」の一説を朗読したとき。

これがめちゃめちゃかっこいいのだ。
ドゥーブルと一緒に私が大蛇を捕らえようというシーンだったが、臨場感にあふれ、
わくわくする。
ずーっと聞いていたいくらいだった。

私がいつかすごい売れっ子作家になった暁には
勢太郎さんに頼んで、ムベンベのCDブックを作ろうという新たな夢を抱いてしまった。

オンエアは本日夜中の12時から1時までです。

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    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
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