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ジュンク堂新宿店&啓文堂渋谷店と特別契約?!

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

 昨日、ジュンク堂新宿店へ行った。アジア・コーナーには、私の『西南シルクロードは密林に消える』(講談社)が平置き(ジュンク堂は台がないので「平積み」ではない)になっていた。
 実は、12月の初めごろ行ったときもその状態で、つまり一カ月も、あの本を平置きしつづけていることになる。
 ふつう、平積みや平置きは発売されて一カ月以内の新刊本のみだが、ジュンク堂は独自のセンスで棚をつくっているようだ。
 ネット書店「アマゾン」でも、同書は「注文から4〜6週間かかります」などというふざけたことをぬかしている。読者は今読みたいのだから、届くまでにそんな時間がかかれば誰も読まないだろう。
 だから、みなさん、『西南シルクロード』を入手されるなら、ジュンク堂新宿店で買いましょう。現在、少なくとも6冊くらいはある。
 ついでに言えば、このブログでも紹介したミャンマーの伝奇小説『マヌサーリー』(てらいんく)も同じコーナーにずっと平置きされている。
もう、ジュンク堂新宿店と特別契約(何の?)を結びたくなるくらいだ。
ちなみに、高野本の文庫なら、渋谷の啓文堂書店(井の頭線駅の真下)が最高。
 ここには高野本のシンパの書店員さんがいるらしく、私の新刊が出るたびに手書きポップをつくって無理やり宣伝してくれている。
 新刊がないときも、集英社文庫の棚には私の本が4冊必ず常備されているので、著者である私本人がよく購入している。
 誰か人に本をあげるとき、いちいち出版社に郵送を頼むのは面倒だし、金を払わなければいけないのは変わらないから(3割引だけど)、ここで買うほうが早いのだ。
 この書店も特別契約ものである。

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Comment

  1. より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/125.5.5 (KHTML, like Gecko) Safari/125.12
    そりゃすごい。
    これで、太郎さんがミャンマーのお土産として、この二店でごっそり購入しつづければ、すぐにも「高野秀行コーナー」が出来ることでしょう(笑)。
    ぼくものぞいてみることにします。

  2. NONO より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)
    屋久島の本屋にも無理矢理「ムベンベ」を贈呈しました。
    「野々山さんは子供と遊んでばっかりだな」
    と言われましたが。
    で、聞いてみると以前「巨流アマゾン」は2冊ほど仕入れ、
    完売したそうです。
    屋久島のあのちっちゃい文房具屋のような、
    マンガとエロ本しか売れないような、
    (定期購入者は無論、オレですが)
    本屋さん。
    そんな屋久島にも、高野愛読者はいるのだ!
    最低、オレ入れて3人も!
    ちなみに屋久島は人口14000人です。
    渋谷や新宿とは比べものにならんけど、
    確率でいうと悪くない。
    高野君、次の本はオレを実名で、出してくれたまえ。
    屋久島の本屋で、最低50冊は売り上げて見せよう。
    ま、たぶん48冊の購入者はオレです。

  3. 太郎 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)
    ミャンマーのヤンゴンには残念ながら日本語の本屋はありません。
    現在、日本人会の会員数も286名ですが高野秀行のサイン本を持っている人間が3名。 高野秀行の熱烈ファンを自称する未婚の女性数名とかなり高い率で高野本が売れております。
    NONOさんが仕切ってる屋久島1,400人で50冊ならヤンゴンで11冊売ればいいですね。  NONOさん、高野さんの本がヤンゴンの方が多く売れるか?
    屋久島の方が多く売れるか? 競争しませんか?
    景品は、何にしましょうか?

  4. 次郎 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322)
          �
                  ヘ( `Д)ノ ちょっくら買ってくる。
    ≡   ≡   ≡   ≡  (┐ノ
               :。;  /

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