*

関野吉晴氏の映画とトークイベント

公開日: : 高野秀行の【非】日常模様

急ぎのお知らせ。

3月16日~29日、ポレポレ東中野にて、関野吉晴氏が主演(?)の映画「僕らのカヌーができるまで」を上映している。20:30開始のレイトショーである。

関野さんは「もしかしたら縄文人は南方から海を船で渡って日本にやってきたのかもしれない」という仮定のもと、インドネシアから木彫りのカヌーで日本まで太平洋を縦断するという冒険旅行を思いついたのだが、彼のすごいのは「縄文人のようにカヌーまで一から手で作ろう」と決めたこと。

しかもカヌーを切ったり彫ったりする斧やノミのような鉄器まで、自分たちで砂鉄を集め、原始的な鍛冶で製作する。

少年の夢をそのまま実現する関野さんと彼の教え子である武蔵野美術大学の学生たちを描いたのがこの映画だ。

上映後にいくつかトークイベントが組まれている。

3月22日(金)
ゲスト : 関野吉晴(探検家・医師)
桃井和馬(写真家・ジャーナリスト)
3月23日(土)
ゲスト : 関野吉晴(探検家・医師)
村井里子(映画本編出演・縄作り担当)
3月24日(日)
ゲスト : 関野吉晴(探検家・医師)
高野秀行(ノンフィクション作家)
3月25日(月)
ゲスト : 関野吉晴(探検家・医師)
鎌仲ひとみ(映画監督)
3月26日(火)
ゲスト : 前田次郎(航海クルー)
陣内利博
(本作演出指導・武藏野美術大学視覚伝達デザイン学科教授)
鈴木純一(カヌー編監督)
3月27日(水)
ゲスト : 関野吉晴(探検家・医師)
服部文祥(サバイバル登山家)
3月28日(木)
ゲスト : 水本博之(本作 縄編監督)
佐藤洋平(映画本編出演・航海クルー)
3月29日(金)
ゲスト : 関野吉晴(探検家・医師)
長倉洋海(写真家)

ご覧のとおり、24日(日)に私も関野さんとトークイベントを行います。

興味のある方はご来場ください。

ポレポレ東中野→http://www.mmjp.or.jp/pole2/

関連記事

no image

超能力者の支配する世界

貴志祐介のSF巨編『新世界より』(上・下 講談社)を読む。 SFを読んだのは久しぶりだが、面白かっ

記事を読む

no image

羨ましい病

ニューギニア、アマゾン、ナイル、モンゴル、タイ、カンボジア…と世界中の辺境に単身で飛び回って、巨大

記事を読む

no image

大人の遠足

 ブータンが4月に延期になり時間がぽっかり空いたので、 発作的に小旅行に出かけることにした。  つ

記事を読む

no image

読書気功療法!!

『幻の楽器・ヴィオラアルタ物語』について途中まで書いたら時間がなくなり、そこでぶつ切りになってしまっ

記事を読む

no image

怪物は江川と鶴田だけ

松井優史『真実の一球 怪物・江川卓はなぜ史上最高と呼ばれるのか』(竹書房)という本を書店の店頭でぱ

記事を読む

no image

うちの子は中華学校に入れたい

最近、「移民の宴」の取材があまりに頻繁で、 週に3,4回、編集の河井さんとカメラマンの森清と一緒に

記事を読む

no image

『西南シルクロード』がなぜか増刷

驚いたことに、『西南シルクロードは密林に消える』(講談社)が重版(増刷)になった。 刊行当初からさっ

記事を読む

no image

アマゾンの謎

 「極楽タイ暮らし」が手元になくなってしまった。  この本は一般書店では入手しにくいので、ネット書

記事を読む

no image

元アヘン王国・ワ州の今

中国ネットウォッチャーで、ライターでもある安田峰敏君がワ州へ行ってきた。 中国領内でしかるべきコ

記事を読む

no image

家宝、誕生

新刊「ミャンマーの柳生一族」のおどろおどろしい表紙に笑った人も多いだろう。 「昔の東映時代劇みたい」

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年11月
    « 3月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
PAGE TOP ↑