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イスラム飲酒紀行・イスタンブール篇

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


昨日、毎日新聞夕刊の「新・幸福論」というコーナーのためのインタビューを受ける。
といっても、担当記者のIさんがフィリピンとインドネシアの支局に7年も務めていた、つまり私の「同業者」だったので、大いに盛り上がり、夕方4時半から飲み始めたのだが、気付いたら11時半だった。
今となっては何を話したのかもよく憶えてないが、記事になるのだろうか。
Iさんは「フィリピンはすごくいいから是非行ってくださいよ」と熱く語っていた。
私はフィリピンに行ったことがないから、そそられる。
フィリピンというのは実に気の毒な國だ。
よく保険金殺人とかヤクザが銃を密輸するとかヤクをやった元アイドルが潜伏しているとかフィリピンの悪名が高まるニュースが流れるが、どれもこれも日本人がやっていることである。
フィリピン人の中には「日本人はみんなヤクザ」と思ってる人がいるという笑えない話もあるらしい。
おそらく日本の犯罪者がフィリピンを活用したがるのは英語がよく通じるからだろう。
タイだって銃、ヤク、殺し屋まで何でも安く入手できるはずだが、タイ人のその手の人たちは英語なんかしゃべらないもんな。
言葉がよく通じなくて、もし間違えて別人を殺しても「マイペンライ」とか言っておしまいにされそうだし。
      ☆         ☆        ☆
“紳士の日記”G-Diaryに「イスラム飲酒紀行 イスタンブール篇」が掲載された。
トルコ建国の英雄ケマル・アタテュルクの隠された秘密に、酔っ払いながら迫る!
ちなみに、「Gダイアリーはどこに売っているのか?」とときどき訊かれる。
ジュンク堂新宿店では確実に手に入る。
大手書店にはあると思うのだが、他はよく知らない。
お勧めなのは、神保町のアジア文庫だ。
れっきとした書店で、私もよくここで買うが、簡単な調べ物は立ち読みでできるので
図書館代わりにもなる。
もちろんGダイアリーもバックナンバーまでそろっている。
とにかくアジア好きにとって宝の山みたいな場所であり、
私や宮田さんの本も常時そろっているし、
ぜひ一度行ってみてほしい。

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