*

「クロワッサン」で料理デビュー

公開日: : 最終更新日:2013/03/25 高野秀行の【非】日常模様

明後日(3月25日)発売の「クロワッサン」が届いた。

表4(裏表紙?)をめくったところに、内澤旬子のおいしいルポ「うち味レシピ」というのがあり、
そこでこの前取材してもらった私のソマリ料理作りが紹介されている。

雑誌のインタビューはしょっちゅう受けていて、もう日常仕事の一つにしか思えないが、
今回は別格。
なにしろ「料理」で登場するのは初めてだ。
しかも披露しているのはソマリ料理。

率直にとても嬉しい。

内澤さんの絵も文章もとても温かみがある。
「主婦2年生の包丁捌き、少々心許ないけど…」と適確なツッコミもしれくれているし。
持つべきものは友である。
内澤さん、あざーす!

パラパラと他のページをめくっていたら、大野更紗さんのロングインタビューを発見した。
彼女もちょうど新刊『さらさらさん』(ポプラ社)が出たばかりである。

ちなみに、そのインタビューページ中、彼女の台詞として書かれている「大上段の天下国家語りはオヤジのカラオケ」は、
もともと平山夢明兄の台詞。それを更紗さんが気に入って使っているのだ。
私も彼女に教えてもらい、戒めとしている。

☆          ☆          ☆

日曜日、約2年ぶりに、ワタル社長と丹沢の大山に行ってきた。
2時間ほどかけて登頂すると、さっそくビールをロング缶1本空け、続いてラーメンを食いながら
日本盛の熱燗を4合ばかり。
(ワタル社長は元「日本盛」の営業マンだったので、今でも日本酒は日本盛なのだ)

すっかりいい気分で下山し、鶴巻温泉で湯に浸かったあと、
宴会場で今度は生ビールと缶チューハイ。
ワタル社長は私よりはるかに料理がうまいので、
餃子やグラタンの作り方などを教えてもらい、すっかり主婦談義。

あとで計算したら、歩行時間は計3時間半、飲酒時間も計3時間半だった。
差し引きゼロ。ってなんの差し引きかわからないが、
たいへん充実した飲酒登山だった。
次回は山梨の方の山で飲酒&主婦談義をしたい。

関連記事

no image

大家のおばちゃんには誰も勝てない

日曜日、「野々村荘」の大家のおばちゃん宅で宴会をした。 久しぶりに会うおばちゃんは齢83という高齢で

記事を読む

no image

謎、とける

先日の泥酔野宿のとき、石原たきび編『酔って記憶をなくします』(新潮文庫)をくれた人がわかった。

記事を読む

no image

珍しく円城塔氏と気があった、と思ったのだが……「本の雑誌」上半期ベスト1特集

「本の雑誌」8月号が届いた。今回の特集は「2012年上半期ベスト1」で、私も書いている。題して「超人

記事を読む

no image

「同志」タマキンさんに会う!

宮田珠己ことタマキング(逆か)と会う。 タマキンさんの『52%調子のいい旅』が幻冬舎文庫から出ること

記事を読む

no image

藤沢周平症候群にお悩みの方へ

前にも書いたが、長年私は深刻な藤沢周平症候群にかかっている。 この病気にかかると藤沢周平以外の時代

記事を読む

no image

早稲田についての質問は困る

「早稲田」についての記事をつくっている毎日新聞の記者の人から取材を受ける。 その記者さんの話では、今

記事を読む

no image

イランの料理をみくびっていた

日曜日、「おとなの週末」で連載開始する「移民の宴」の第2回取材で、 イラン人のベリーダンサー、ミーナ

記事を読む

no image

野球選手じゃなくてよかったという話だ

珍しく夕方家にいたので、テレビでドラフトを見ていた。 指名された選手は、斉藤、大石、沢村のビッグ3以

記事を読む

no image

ソマリアのワークショップで怪しまれる

日本エネルギー経済研究所・中東研究センターが主催するソマリア問題のワークショップというやつに行ってき

記事を読む

熱気ムンムンの概説書

最近、どうにもオーバーキャパシティで、ブログに手が回らない状態が続いている。 一つの原因は対談本を

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年10月
    « 3月    
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031  
PAGE TOP ↑