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韓国で高野本バブル?

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

韓国での翻訳出版の話だが、すでに刊行された『ワセダ三畳青春記』、
それから出版が決定している『幻獣ムベンベを追え』につづき、
あらたに私の本が2点、出版が内定した。
一つは『異国トーキョー漂流記』、もう一つはなんと『極楽タイ暮らし』。
前者はともかく、後者は「え!?」という感じだ。
日本人から見たタイ人の気質を韓国人が読むのか。
なんだかシュールな展開だ。
嬉しくないわけじゃないけど、「大丈夫かな?」というのが本音。
だいたい、半年足らずで私の本の翻訳出版が4つも決まるというのは
ちょっとどうかしている。
日本小説ブーム自体が一過性のブームという可能性があるし、
ましてや私の本などもバブルのごとく一気にふくらみ一気に弾けるかもしれない。
まあ、でももし韓国で高野本バブルが弾けてもこちらには別に実害はないし、
「高野本、韓国出版興亡記」みたいでおもしろいから
注意深く今後の成行きを見守っていこう。

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Comment

  1. たぬ より:

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    すごいですね!
    韓国で大ブレイク間近ですかね!?
    『いま韓国で最も売れてる日本人作家』とか逆韓流になればいいのに。
    あと『西南シルクロード』が文庫本になって欲しいです。

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    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
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