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カゴの中の鳥のつぶやき

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

謎の海賊国家プントランドに入ってからもうすぐ一週間。
今は首都のガロウェという町にいる。
滞在してみれば、意外に普通で、なんというか、
ワ州を思い出す部分もある。
でも私に対する警備は異常なほど厳重。
昼間、町にでるにも必ず車で護衛の兵士が四人つく。
ただの雑貨屋で缶詰を買おうとしても、まず先に兵士が
降りてポジションをとらないと、私は車から降りられない。
俺は大統領かよと思う。
これからさらに南の町に移動するのだが、
ドライバーと兵士には直前まで出発時間を教えないという。
南の町はプントランドの最南端の国境の町でもあり、
またちょっと変なところらしい。
今回こそ、ネット環境はもうないんじゃないかと思うけど、
毎回そう思って必ずあったのでわからない。
まあ、ネットはなくても、葉っぱがあれば、いいんだけど。

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Comment

  1. koikea より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; YTB730; GTB7.0; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729; .NET4.0C; CIBA; InfoPath.3; AskTbTKR/5.8.0.12304)
    相変わらず常人の体験できない経験をされてますね。
    あまり羨ましくはないけれど……。
    とにかく誘拐にだけはお気をつけください。
    それと「ネット環境」ですが、これも非常に貴重な情報です。
    どこまでつなげられるのか、しっかりレポートをお願いします。

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    • 今まで野村監督に特に興味がなかったんですが、加藤さんの本を読んで、すごく好きになりました。人間味にあふれた策士というところ、でも言うことは決して奇をてらわないとか。あと、やっぱりサッチー、スゴい(笑) https://t.co/FrRQVs2IX8 ReplyRetweetFavorite
    • あ、そうだったんですね。名監督の知られざる一面を描いているし、著者ご本人の青春記風でもあり、『嫌われた監督』を彷彿させました。落合夫人とサッチー夫人もよく似てるし(笑)いや、面白かったです。 https://t.co/66kmDl74FN ReplyRetweetFavorite
    • 先月から自分の単行本原稿が佳境に入り、読書が全くできなくなっていた。他人の文章が頭に入らない。なんだけど、今日一息ついたあとで、なぜか加藤弘士著『砂まみれの名将 野村克也の1140日』(新潮社)を一気読みしてしまった。あまりにも自分の仕事と関係がなかったのがよかったのかも。 ReplyRetweetFavorite
    • 単行本を一冊書くのはエベレスト登山にも似ている。頂上に近づけば近づくほど一歩進むのが辛くなる。でもようやく『イラク水滸伝』本文の最終稿を書き終えた。あとはエピローグと参考文献、写真のセレクト、地図の作成、ゲラ校正、専門家への確認……頂上までまだけっこうあるな…。 ReplyRetweetFavorite
    • 文庫1位が久生十蘭!そそられる!! https://t.co/OWK4Bvakwo ReplyRetweetFavorite
    • RT : 本当に良かった。 傍聴していた知人によれば、「著しく正義に反する」という強い表現で無罪が言い渡たされたとのこと。つまり、リンさんの孤立出産での死産を罪に問うこと自体が正義に反するとの判断。 これを機に、日本に暮らす全ての女性の妊娠・出産・選択の… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 崩れたとき生きるすべがなくなる。はずれたものを生息する余地をとっておくこと。中心と周縁。クリエイティビティはいかにして生まれるのかについては、秩序にあわない変なものを見つけ、探しにいく勇気、変なものをみつける臭覚のことなど。理系文系の枠を超… ReplyRetweetFavorite
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